オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

みなさま、

こんにちは、オフィスHの伊藤です。お久しぶりです。
欧州から戻っても、ふーらふーらして、皆さんへのご報告もしていません。その間にも、オモシロ情報を皆さんから送っていただいていたというのに、それも発信せず、Blog時代に乗り遅れていますね。


(1)楽しかったゾ、Annecy 2005 日本人のご活躍
(2)ASK? Film Festival 2005
(3)杉並アニメーションミュージアム
(4)Binary Rider 2005 Hayabusa vs. Mustang
(5)Teddy-Summer 2005, Zurich im Teddy-Fieber


(1)楽しかったゾ、Annecy 2005 日本人のご活躍

自作の出品もなく、ただアニメーションを観ていれば良いのだから、わたしの視察は気楽なものです。
今年は、短編と学生部門の公式コンペは全て拝見しました。とっても楽しかったですよ!
こういうのを、「映画を楽しんだ」って言うのかな。

 Annecy 2005のHPに、作品情報など出ています。
 http://www.annecy.org/

FuturGraphicサイトに、作品の感想文を掲載しています。
 http://www.fugra.tv/topics/2005072301.html

日本の皆さんのご活躍風景です。
『頭山』でアヌシー・グランプリを受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた山村浩二監督の新作として注目された、『The Old Crocodile(年をとった鰐)』(http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/)は惜しくも受賞は逃しました。
前作とは対照的なシンプルな線画の抑制の利いたアニメーションをブリュッセル・フェスティバルANIMAのPhilippe Moins氏などは高く評価していました・・・ちょっと立ち話。

ほかにも、多摩美術大学の『鬼』(細川普)が学生部門に、NHK BSの『どーもくん(Domo-Kun "An Ordinary Day")』(製作 NHK、TYO)がコミッションフィルム部門に、FLASHアニメーションシリーズ『ペレストロイカ』(青池良輔、製作 バディーズ、http://www.buddiez.jp)とFLASHクレイアニメシリーズ「rien村物語」(船本恵太、製作 メルヘン村、http://www.otomeru.com/index_mura.html)がインターネット部門に登場。
細川さんの『鬼』は、「美術のこだわりが良い。特に草の雨滴は素晴らしい」と、あるドイツ人の先生は誉めていました。

見本市MIFAにも、日本から3社・団体が出展していました。
東京アジアパシフィック・エンタテインメント・マーケット(http://market.tiff-jp.net/)は、第18回東京国際映画祭期間中の10月26日~30日に開催するマーケットへの参加募集。
ワオ・コーポレーションは、長編アニメーション映画『NITABO』(http://www.nitaboh.com/)と、制作進行中の長編第2弾『ふるさとーJAPAN』(http://www.furusatojapan.com/)をアピール。

トータルプランニングオフィスは、メディアアーティスト 稲蔭正彦さんがCGプロデューサーを務めるTVシリーズ『福島民話館 ねえ みんな・・・』(放映 福島中央テレビ、BSフジ、http://www.neeminna.jp/)を出品。これは、2003年10月から放映が始まったシリーズで、福島県内に伝わる96の民話をCGアニメーションと現地取材で紹介しています。アニメーション制作は、稲蔭さんのメディアスタジオやpHスタジオが担当し、毎回異なる作家に制作依頼をするため、CGと言っても、3次元あり手書き調ありと様々な手法が楽しめるそうです。「放映権の販売を目的とするよりも、私たちの作品が海外のアニメーターやバイヤーからどのように評価されるかを知りたくて出展したが、反応は良かった」(新藤一郎プロデューサーの一言)。

それから、特別展も楽しんじゃいました!
カナダ特集の「About Ryan」では、アカデミー短編アニメーション部門賞を受賞した『Ryan』(Chris Landreth)の主人公で、すい星のごとく現れ姿を消したアニメーターRyan Larkinとオスカー受賞でカナダアニメーション界のヒーローとなったChris Landrethという、二人の天才が登場するドキュメンタリー『Alter Egos』(Laurence Green、製作 Copper Heart Entertainment Inc.、National Film Board of Canada 2004年、52分27秒)が、見応えありましたね。
Chrisが完成作を見せたときのRyanの反応は、作品から想像する人らしかった。

Ryanの代表作『Syrinx』(1965年、2分54分、初監督作品)、『Walking』(1968年、5分6秒、アカデミー賞ノミネート)、『Street Music』(1972年、8分45秒、最後の作品)もご一緒に。これらをご覧になってない方、どーだ、アヌシーって良いプログラムをやるでしょ!?

Mus?e-ch?teau(アヌシー城博物館)でも特別展「Co-Hoedeman: Les jardins de l'enfance(コ・ホードマン こどものあそび場」を10月までやっています。
オープニングには、ホードマン監督が出品作品の解説をしてくれました。

『Maboule』(1968年)、『The Owl and the Lemming: An Eskimo Legend』(1971年)、『Tchou-tchou』(1972年)、『Lumaaq: An Eskimo Legend』(1975年)、『The Sand Castle』(1977年)、『The Treasure of the Grotoceans』(1980年)、『Masquerade』(1984年)、『Charles and Fran?ois』(1987年)、『The Box』(1989年)、『The Garden of ?cos』(1997年)、『Ludovic』シリーズ4本、そして『冬の日』や最新作『Marianne's Theatre』(2004年)まで、4つのテーマにグループ分けされて、おとなもこどもも十分に楽しめ内容。

最後に、「フランスは良いな~」。
ショートフィルム専門TV番組があります!独仏共同運営の文化チャンネルARTE(http://www.arte-tv.com)が、「Court-Circuit」という番組を水曜日深夜に放映しています。
6月8日には、短編アニメーションを特集。当代一線の作家たちの作品を監督本人の解説と共に紹介し、見応えあり。
HPでは、ARTEが制作支援した作品の無料視聴ができます。
http://www.arte-tv.com/fr/cinema-fiction/Court-circuit/court-metrage/Visionner/838442.html
深夜に、文化度高い(?)番組を、日本でもやってほしいもんだ。

「Best of Annecy 2005」の受賞作品は、今年もWPC Expo 2005のフォーラムで上映します。
10月29日(土)です。

日経キャラクターズ!特別付録(8月発売号)に、2ページの特集。

映像新聞に、「欧州の長編映画と関連CG制作事情」と「EU圏の若手映像制作者育成」の報告を出してもらう予定です。

エントリー作品の傾向(と対策?)は画像もつけて、futurgraphics.tvに掲載してもらう予定です。
http://www.fugra.tv/



(2)ASK? Film Festival 2005

京橋のASK? Art Space Kimuraで、画廊の映画祭をやっています。
アスク映画祭のコンペ受賞作品などが見られるそうです。

会期:7月11日~8月6日
会場:ASK? Art Space Kimura 東京・京橋
http://www.kb-net.com/ask



(3)杉並アニメーションミュージアム

春にオープンした、日本初のアニメーション総合ミュージアム・・・たぶん日本初です・・・では、10月31日まで入場無料だそうです。
夏休み、お子さんと一緒に遊びにいってはどうですか?

http://www.sam.or.jp/




(4)Binary Rider 2005 Hayabusa vs. Mustang

かつて日欧メディアエクスチェンジというイベントに出演してくれた、グラインダーマンさんが主催するイベントが迫っています。

"0"と"1"のバイナリーコードを"男"と"女"に置き換えた、パフォーマンスとインスタレーションのアイロンロマンティック、だそうです。
アイロンロマンティック・・・鉄のハコは健在なんですね。イスラエルでも公演したそうです。いつもハコ被って、夏はちょっと暑そう。

会期:7月16日~7月24日
会場:BankART 1929  横浜・馬車道駅下車

http://www.grinder-man.com/BR2005/




(5)Teddy-Summer 2005, Zurich im Teddy-Fieber

スイスのチューリッヒで、テディベア祭をやっています。

ポリエステル製の親子テディベアをカラフルにペイントした、アート&ファンキーオブジェ800点がチューリヒのメインストリートや空港に出現しています。
商店や企業がスポンサーになり、"広告"代わりに、アーティストたちがペイントアートしたのだそうです。
パンフレットによると、多摩美の学生さんも「Japan-Teddys」を制作したとか。

友だちの4歳の息子と一緒に歩いたのですが、子どもは一つずつ手に触れ、キャキャ喜ぶものだから、50m進むのに30分も掛かりました!おばさんも楽しかった。

http://www.tabicom.com/contents/des2/switzerland/0409-3-050819.html

http://www.teddy-summer.ch/web/E/teddys/galerie.php


(2005.07.14)

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