オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

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今回の日本語字幕作業は厖大。

EPOC in CG vol.6の計86分9本の作品の半分に当たる、45分に字幕が必要。
Best of Annecy 2005も同様で、計80分の半分は台詞あり。
字幕ありの作品では、アヌシー(Annecy 2005)のグランプリ作品「ジャスパー・モレロの冒険」(27分、冒頭画像)だけが、両方の上映会に重なる。

字幕専門業者に任せたいところだが、予算がない。
結局、英語・フランス語・ドイツ語・スウェーデン語の作品に翻訳字幕を当てることになる。
といっても、英語の台本を取り寄せられるから、助かる。

スウェーデン語の「夜話」の台本は、タイムコードもない、Wordのテキスト。
「ここかね・・・」と、音と画と台本を比べながら、当たりを付けていく。
結構な作業だ。

Best of Annecy 2005に出す、アードマンアニメーションの「Angry Kid」は、30分弱なのに、原稿量はEXCELの500行にもなる。
しかも早口。はしょらないと、観客は読み切れない。
下手の横付き、あるいは門前の小僧・・・なのか、7年もやっていると、なんとなくコツはつかめる。

Anthony Lucas(アンソニー・ルーカス)監督の「ジャスパー・モレロの冒険」は、イチオシ作品。
字幕にも、ついつい力が入る。
この作品は声の出演もリッチだ。
Joel Edgerton (Star Wars: Episode III–Revenge of the Sith, King Arthur)
Helmut Bakaitis (The Matrix Reloaded)
Tommy Dysart (The Real Thing)
Jude Beaumont (MDA)

そう言えば、オスカーを取った、同じオーストラリア作品、 Adam Elliot監督の「Harvie Krumpet」では、Geoffrey Rushがナレーションをしていた。顔は見せないのに、良い味出してた。

「ジャスパー・モレロの冒険」も、Joel Edgertonらの声の魅力を殺がない字幕になったかしら?

まだ、数本の翻訳が残っている。
次回は、外注できるような予算を付けたい、ものだ。

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