オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

スウェーデンの「En nattsaga(夜話)」の話の続き。
白と黒のコントラストが厳しくて、字幕編集をしてくれたKさんには不評だった作品。
しかし、私はその独特の表現方法に感心している。

アニメーションはどうしたか?
日本のCG関係者は、あれを見るとロトスコープとか、モーションキャプチャと思うのかしら?
ところどころ、ロトスコープを使ったのかな?と思う個所も、確かにある。

監督に聞いてみた。
「全て手付けのキーフレーム・アニメーション」という回答。
完成までに1年を費やし、モーションの細部を研究したそうだ。
アニメーターたちが実演し、カメラ撮影。それをキーフレームに落とし込んだ。

モーションキャプチャを使わなかった理由を「予算がなかったから」と監督は言う。
いやいや、それに変わる3DCGアニメーション技術があるということ。
お見事!



ドイツの「Annie und Boo(アニーとブー」も、全て3DCGキーフレーム・アニメーション。
もちろん、学生だからモーションキャプチャなんて技は、予算が許さない。
ご覧いただきたい、アニーとブーの動きの一つ一つ。
顔の表現が、どれほどイキイキしているか。
アニーも、ブーも目が生きている。

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