オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

イメージ 1

こんにちは、オフィスHの伊藤です。ほぼ1ヶ月ぶりです。
アヌシーも、おまけのスイスも楽しみました!!夏休み早取り気分です。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/36530687.html

報告が遅くなりましたが、「カナダ・アニメーション・フェスティバル 2006春」も、トリウッド興行が無事終了しました。
1300名ほどの皆さんに、カナダNFBの半世紀に渡るアニメーションの優秀作品を見ていただけました。どうもありがとうございました。

そして、やっとのことで、アヌシー報告です。
1回だけ実況をアップしたけど、ご覧になりましたか?読んでない、じゃ・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/36019970.html

ザグレブ国際アニメーション・フェスティバル(Animafest Zagreb)大会名誉会長として、クロアチアにいらした山村浩二さんはレポートを連日アップされていた。ご立派。
レポートの内容も楽しかったです。そして、勉強になりました。
http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/
ザグレブは、アヌシー直後だったから、フェスティバル三昧の作家も多いようです。
・・・わたしは、その頃、スイスでつかの間の休暇でした。


(1)Annecy 2006
(2)広島国際アニメーション・フェスティバル
(3)仏Folimageの「La Residence」 作家・企画募集
   Michael Dudok de Witさんの感想
(4)東京プロジェクトギャザリング(TIFFCOM2006 TPG)
(5)手作り作家のワークショップ

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(1)Annecy 2006

アヌシーも46歳、30回目の開催になりました。
記念事業は、ティム・バートンさんに特別賞を贈ったことかしら。
授賞式で『Vincent』を観ました。
この特別賞、もしかしたら日本の有名監督に贈られていたかも知れないと、人から聞きました。
ほんとだったのかな。ティムさんとダブル受賞だったのかな。

・・・この続きは、
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/36635865.html

写真は、受賞式のものです。
右から、クリスタル受賞のRegina Pessoaさん、審査委員のPaul Driessenさん(アニメーション作家)、同じくHeather Kenyonさん(Cartoon Network番組開発シニアディレクタ)。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(2)広島国際アニメーション・フェスティバル

日本には、広島国際アニメーション・フェスティバル(Hiroshima 2006)があります。
http://www.urban.ne.jp/home/hiroanim/j/menu/Jfront.html

コンペ入賞作も発表されました。
アヌシーなどで知り合った作家も入っていて、日本に来る人もいます。
「広島で会おう」と言われているし・・・
今年は広島へも行こうかしら、ね。

フェスティバルでは、ボランティアや個人協賛を募集しているそうです。

「広島アニメーションビエンナーレ2006」も開催されます(7月28日~8月27日)。
http://www.hiroshima-animation-biennale.jp/topics/20050118speech.html

東映アニメーション(旧東映動画) 50周年記念展もあると聞いています。
市民へ開かれたイベントとして、アニメーション・フェスティバルと相乗効果が出るといいですね。

がんばれ、広島!

アヌシーでも、「東映アニメーション」に関連すると言われた特別展がありました。
けど、名作の1本も上映されることなく、系譜や作家紹介もなく、
どこが「東映アニメーション50周年記念」だったんだろう?
広島のは、東映アニメーション本社がしっかり企画した内容みたいですよ。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(3)仏Folimageの「La Residence」 作家・企画募集

Annecy 2006で報告したとおり、
仏Folimageの「La Residence」で制作された、独立系作家の作品が、高く評価されました。

「La Residence(アーティスト・イン・レジデンス)」というのは、1992年から続くプログラムで、
Folimage(フォリマージュ)スタジオの創立者Jacques-Remy Girerdさん、Pascal Le Notreさん、
そしてプロデューサーのPatrick Evenoさんたちが、世界の独立系作家に「制作の場」を提供してきました。
欧州の公的機関やフランスのTV局などが資金提供しています。

作家は、数ヶ月~10ヶ月程度Folimageスタジオに滞在して、作品を完成させることができます。
年に2組くらいの作家の自主企画を選びます。
滞在費、制作費相当額が支援され、スタジオの機材やスタッフを使うことができます。
Folimageは、基本的に立体と手書きアニメーションのスタジオで、フィルム制作です。
CG関係の設備は、大してありません。

これまでに制作された作品は、120以上の国際賞に輝いています。
中には、Michael Dudok de Witさんの『Le moine et le poisson(お坊さんとさかな』、
Konstantin Bronzitさんの『Au bout du monde(地球の果て)』などがあります。

Michael Dudok de Witさんは、こう言っています:
僕が制作チームに対して悪感情(悪い思い出)を持ったのは、(フランス人の)チームと一緒のランチタイムです。
何しろ、習慣で、彼らはレストランで2時間も昼食を取るんです。
僕と言えば、制作期限が決まっていたから、一分一秒も惜しいと思っていたのに!

Folimageのスタッフ、そして彼らの家族は皆フレンドリーで、とても楽しい思い出をたくさんもらいました。
そして個人的にも、フランスが大好きです。フランス人のワイフも、フランス語を話す幼子も、そして僕自身もフランスでの生活に馴染んで、幸せでした。
もちろん、僕に作品制作の機会を与えてくれたことに感謝しています。//

7月に募集が始まるそうです。
http://www.folimage.fr/
もちろん、日本の作家も応募できます。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(4)東京プロジェクトギャザリング(TIFFCOM2006 TPG)

10月に開催される東京国際映画祭のマーケットTIFFCOM 2006で、
http://www.tiffcom.jp/
企画マーケットTPGが開催されます。
2回目となる今年は、内外から企画を募集するそうです。
国境を超えた、作家、資金提供者、プロデューサーをマッチングされるイベントになりそうです。

企画募集中。
詳しくは、
http://www.tiffcom.jp/guideline.html
ダウンロードする「出展要項」の後半に、TPGの説明があります。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(5)手作り作家のワークショップ

ガラスのアクセサリー作り、砂絵で作るフォトフレーム、製本/ハードカバーのスケッチブック、消しゴム版画で作るお便りセット、切り紙の型染め・・・
なんてステキなワークショップでしょう。

お好きな方は、ギャラリーtrayへお申し込みください。
http://www.tray.jp/


以上
(2006.6.22)

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット