オフィスH  誠信の交わり

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上映中の『地獄からのラブコール(My Date from Hell)』(監督 Tim Weimann、Tom Bracht、掲載画像)が、シュトゥットガルト国際アニメーションフェスティバルで受賞しました。

International Promotion Award for the best graduation film with acash prize of 10,000 Euros
(学生作品に対する国際プロモーション賞・・・いっちゃえば、最優秀学生賞)
一般部門に次ぐ、高次の賞です。

受賞理由は、
The Promotion Award goes to My Date from Hell by Tim Weimann and Tom Bracht from Germany for being entertaining, dynamic, well executed, with convincing characters. A perfect example of mainstream animation.
「アニメーションの王道」と認められたみたい。
このフル3DCGはあまりに出来が良すぎて、「学生部門」の受賞を逃してきた。
去年アヌシーで会った、バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーの関係者は「ドイツ人は嫌われいる」なーんて、歴史的問題発言をするほど・・・
Tim Weimann、Tom Bracht、本人たちも嬉しいだろうなぁ。

賞金10万ユーロ、約160万円ですよ。
いいなぁ・・・って、違う事を考えてました。

フィルムアカデミーは、学校内で”熾烈な争い”があるのです。
1学年20名ほどの学生しかアニメーション科(アニメーション・インスチチュート)には在籍しないのですが、彼らがチームを組んで作る作品は、年に二桁もあるわけです。
国際コンペも、1つの学校ばかり入賞させられない。
アヌシーでは、大体1校5作品という制限があるようです、ということは、まずはフィルムアカデミー内の競争がある。
学校は、主な作品をエントリーするようですが、コンペ主催者によって”競争”させられるのですね。
いやー、恐るべし。

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