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オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

学生作品にしてアカデミー賞ノミネート、ドイツ バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーの成功の秘密が明かされる!
NFB現役プロデューサーが国際共同製作、アニメーション先進地カナダの作家支援を語る!!
アカデミー受賞監督の登竜門、フランスのアーティストインレジデンス!!!


第4回文化庁映画週間  世界映画人会議 II シンポジウム
「世界の若手アニメーターの現状~カナダ、ドイツ、フランス、そして日本~」


開催日時:2007年10月25日(木) 13:30~17:30
会場:六本木アカデミーヒルズ49 スカイスタジオ
主催:文化庁、財団法人日本映像国際進行協会(ユニジャパン)

パネリスト
■ドイツ
Saschka Unseld(ザシュカ・ウンセルド)、Studio Soi GmbH & Co. KG Filmproduktionの共同設立者兼アニメーションディレクターとして躍進中。バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーの卒業生

■カナダ
Michael Fukushima(マイケル・フクシマ)、カナダ国立映画制作庁 プロデューサー。日系カナダ人として、日本やアジアの作家との国際共同製作にも積極的

■フランス
Pascal le N??tre(パスカル・ルノートル)、Folimage(フォリマージュ)スタジオの共同創立者、アニメーション監督。独立系作家を支援するアーティストインレジデンス「La Residence」を実施。その作品は世界各国で絶賛

■日本
古川タク、アニメーション監督、イラストレーター、タクンボックス代表

■モデレーター:伊藤裕美、オフィスH代表

アニメーション映画が世界的なブームだ。
ハリウッドが製作する長編アニメ映画の世界的なヒットやジブリ作品等が広範な世代の観客に受け入れられるという、新しいビジネスチャンスが到来したからである。
世界のアニメーション制作を見れば、長編のみならず、短編作品は質量ともに勢いがある。コンピュータグラフィックスの普及は、制作人口を一気に拡大させた。世界的なコンペティションには千数百本の新作短編が毎年応募される。そして、40年以上の歴史を持つ、世界最大規模のアヌシー国際アニメーション・フェスティバルを筆頭に、学生部門の活況が目を引く。

短編作品は、次代の映像作家やヒット作を生み出す土壌である。
それは、ディズニー、ピクサー、ブルースカイスタジオ、ブラースタジオなど、アメリカの有名スタジオが短編作品を自主制作し、優れたアニメーターに才能発現の場を与えていることからも読み取れる。
アメリカの映像業界では、数多くのカナダ人が活躍している。カナダは、民間に大きなアニメーションスタジオはないが、個人作家や独立系の中小スタジオの活躍は目覚ましく、それらを支援する組織の一つに国立映画制作庁(NFB)がある。
一方、欧州では多くのスクールから優れた学生作品が毎年映画祭に出品される。
国際コンペは就職にも直結している。
そして各国がそれぞれの事情に即した文化政策に力を入れ、若手やインディペンデントの映像作家の短編制作を支援している。中長期的な視点でクリエイティブを支援する環境から次代の才能が生まれ、時にハリウッドの大作に参加し、あるいは市場統合が進む欧州でビジネス的な成功を収めつつある。

翻って日本を見ると、テレビは相変わらず地上波に週60本以上のアニメ番組が放映され、輸出産業として脚光を浴びる。
しかし、国際的な映画祭に日本の短編アニメーションが応募されることは極めて少ない。
その状況はプロと学生に違いはない。
世界でも類がないほど、日本は毎年数百名ものアニメーターやデジタルクリエーターを輩出していながら、世界的な評価を得る若手作品が少ないのはなぜだろうか?

カナダや欧州では日本と逆の現象がおこっている。
このシンポジウムでは、各国の事情を紹介し、その秘密を解き明かす。そして、古川タク氏を中心に日本の現況と将来を各国の論客が語り合う予定だ。

■ 参加方法
定員約130名。入場無料、事前申込制(申込窓口:ユニジャパン)。
申込方法などは、オフィスHのブログで公開していきます。

・・・文化庁のHPには、まだ情報上がってないみたいですね。遅いなぁ・・・

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