オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

昨年末、日本で取り上げられることは少なかったのですが、フランスのテレビが連日トップニュースにしていたのが、イスラエル軍のガザ空爆でした。
ついに地上戦に移り、犠牲は止めどく広がろうとしています。
アメリカの政権交代やクリスマス休暇の”この時期”を狙った軍事行動に、世界の警察を自負するアメリカはなすすべなし。
代わって、フランスのサルコジ大統領がEUと共に仲介に乗り出しました。売名行為と陰口をたたくのは簡単ですが、国連も機能しないのでは、誰かが立ち上がらねばならないでしょう。
日本の政治は何をしているのだろう。義援金を送ると、小さな記事が新聞に出ていましたが・・・

アップリンクの浅井さんは、世界各地の映画を配給することもあり、中東情勢には人一倍敏感のようです。
ガザの現況を憂慮し続けています。
今日もWebニュースで・・・
>今日webDICEにイスラエル軍のガザ侵攻の記事をアップしました。
>タイトルは『日本の新聞テレビで報道しない写真で見る圧倒的軍事力の差!
>イスラエル軍ガザへ戦車で侵攻』
>写真はフリッカーのクリエイティブコモンズの表記がされ誰もが使用できる写真を使用しました。
>この写真を使って週刊誌のトップを飾るグラビアもできます。
>ガザ市内の状況を伝える貴重な情報源です。
>そしてネット時代だからこそ世界へ発信できるシステムです。
>百聞は一見にしかずです。

HNewsでもお知らせした、イスラエルの長編アニメーション映画(graphic novel)『Waltz with Bashir』をみなさんにも見ていただきたいです。
1982年、19才のイスラエル兵、アリ・フォルマン監督が参加したベイルート攻撃の回顧と”元兵士”の苦悩が交錯するドキュメンタリー作品です。
衝撃のアニメーションです。
12月29日に、フォルマン監督のインタビューがAnimation World Magazineのオンライン版にアップされていました。
「Waltz with Bashir: Animation and Memory」
インタビューは、低予算の中Flashを用いた表現の開発が語られています。
映画が持つ力をどのように発揮するのか・・・

新自由主義の経済システムが崩壊しつつある今日、ハリウッド的資金調達が頓挫し、ハリウッドの低迷が助長されるという趣旨の記事がメディアに踊っています。
クーリエ・ジャポン」の1月号には「シネマの裏舞台へ くたばれ!?ハリウッド」という特集も。
業界の方々には「なにを今さら」かもしれませんが、この時期に興味深い。

フランスの独立系プロデューサーの大御所からいただいた年賀メールには、このように書かれていました:
I beleive this "crisis" could be an opportunity for bouncing forward with brand new ideas set on solid & constructive values.
(この”危機”は、まったく新しいアイデアで、手応えのある、建設的な価値を生み出す好機になるのではないかと期待しています)。

2009年は破壊で始まりましたが、わたしたちの知恵と創造力(そして勇気)で、新しい世界を創っていきましょうよ。
アニメーション、映画にはその力があると思います。
そして、それを創り出すのは、ハリウッドの巨大システムだけじゃない。
インディペンデントの力を発揮する時なんですよ、今は。

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