オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

「国立メディア芸術総合センター(仮称)」、マスコミ受け悪いですねぇ。
文化庁の期待とは裏腹に、「メディア芸術」なんて呼ぶ人もいない。「国営マンガ喫茶」とか、「アニメの殿堂」だそうです。
マンガ、アニメじゃないジャンルの人たち、哀しいだろうなぁ・・・もし、自分の活動が「メディア芸術」だと思いこんでいるとしたら。

ところで、「メディア芸術」って、何?
わたしもそうですが、「メディア芸術」の対象が何か、いまひとつ分かりません。
文化庁の課長さんに「電気を使う(浪費する)のでしょう」と言ったら、そうじゃないと否定されました。
じゃ、何でしょう??

これは文化庁の造語のようなもの。おおまかに“映画・映像、アニメーション、マンガ、ゲーム、メディアアート”を指すようです。
同じ領域でも、経済産業省は音楽やテレビ番組などを加えて「コンテンツ」と呼びます。
タテワリ、タテワリ。省庁の方々とお話される時は、用語に注意(爆)。

ところで、文化庁の「メディア芸術」に、「写真」「音楽」「テレビ番組」がないのは何故でしょうねぇ???
ちなみに、「国立メディア芸術総合センター(仮称)」で「映画」を除くという構想を文化庁が出したら、検討委員から批判が出ました。
その一方で、「メディア芸術の国際的な拠点の整備に関する検討会」(座長:浜野保樹 東京大学大学院教授)では、オブザーバー参加の岡島尚志・フィルムセンター主幹は「写真、映画そしてテレビは歴史的な発達経緯があるのに、映画だけをメディアに含める議論に違和感を覚える」と言ってましたね。
あるいは”ゲームの人”からは、検討委員の石原恒和さん((株)ポケモン代表取締役社長、ゲームクリエイター)が、「映画人がメディア芸術と同類にされるのに違和感を持つように、ゲーム人も同様だ。“メディア芸術”の振興に携わっていると自負する人が、今の日本にどれほどいるのだろうか」と。

わたしも、アニメーションが「メディア芸術」と言われても、ピンとこない。別に加えていただかなくてもいいかしら、くらい。
いやいかん、仲間になれば、117億円がついてくるんだぁ!!!!

「メディア芸術」と括られたみなさんは、どう感じますか?


「メディア芸術総合センターを考える会」というのが発足したらしく、メディア対策のプレス懇談会を6月4日に開くそうです。
出演者は、浜野保樹さん(東京大学大学院教授)、マンガ家の里中満智子さん、アニメーション監督の富野由悠季さん、東京都現代美術館学芸員の森山朋絵さん。
この会は、みなさんのご意見を聞いて、文化庁にも提言していくそうです。

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