オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

わたしが日本エージェントを務める、フランスのアニメーション・スタジオFolimage(フォリマージュ)のジャックレミー・ジレールさんから、劇場公開の案内メールが届きました。
『わたしの大事な地球』(仮邦題・原題 Ma petite planet cherie)が、10月20日からフランスで劇場公開されるそうです。
予告がオンラインに出たので、見てください>>

実は本作は、91年~93年にジャックレミーさんたちがこども向け(小学生)環境教育として描いた、ドローイングアニメーションのTVシリーズ(5分x26回)のリメーク版です。
内容は、2人の姉弟が就寝前に身近なことを話している内に、案内役の妖精クモに連れられて、環境問題に関係する場所を(夢の中で)訪ね、問題に気づくという冒険スタイル。森林の大切さ、水や空気の汚染、ゴミ問題、環境破壊と生物などがテーマ。
環境問題の専門家が協力し、環境問題をこどもに身近な事象に引き寄せて、こどもが考えられる展開になっています。
94年にFrance 3/Canal Jを皮切りに放映が始まり、各国へ販売されました。10以上の国際フェスティバルで受賞した、フォリマージュの名作シリーズの一つ。

今回は、ちょっとドジな黒猫が案内役となり、姉弟と大気汚染(都会の排気ガス)を考えるようです。

フランスでは、このような”短編アニメーション”が劇場公開され、ファミリーが楽しめるようになってきました。
日本でもシネコンなど、ファミリーが来館しやすい場所で同じような興行が増えるといいですね・・・

ところで、フランスといえば・・・政府の年金改革案に反対する大規模なストが2週間も続いています。フランスの市民はスト慣れして、たいていはストに同調するのですが、公共交通の混乱に加え、ガソリン販売が留まっている現状にはイライラを高めているみたいです。TVニュースでも、”ガソリンを販売している”GS前にできた長蛇の車列を映し出してるし・・・
今週末から秋休みが始まるフランス。混乱を避けて、ファミリーは『わたしの大事な地球』の劇場へ向かうのかしら・・・郊外のシネコンなら、ガソリン不足で車が走らない。たいへんな事態のようです。

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