オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

未曾有宇の東北関東大震災と福島原発事故の被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興と被害者の皆さまのご健康を心から祈っています。
アニメーション映画が、被災地そして日本全国に希望をもたらすことを願っています。

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想定外の事態への対応で、日本政府&政党政治は機能不全の様相を呈しつつありますが・・・来年度予算もしっかり通して、実行してもらわないと。

クール・ジャパンなんて、一部で浮かれていたのはいつのことか。
日本発のコンテンツは、すっかり海外で力を失いつつあります(特にビジネス面で)。
「流通を押さえるだけじゃダメ。国際共同制作は流通も押さえる妙案」と、このサイトやメルマガで前々から訴えてきました。
そして、欧州、カナダなどのエンタメ先進国、そしてアジアでも自国製コンテンツへの公的支援(カネ、モノ)を行っているとも伝えてきました。
コンテンツ、例えば映画やアニメーションの制作は、裾野が広く、その経済効果は自動車産業に次ぐというレポートをかつて読んだ記憶があります。つまり、ひとくくりにしますが”コンテンツ産業”は新産業の柱になり得るということで各国、地域が目の色を変えているのです。
日本も遅ればせながら・・・、先日、経済産業省メディア・コンテンツ課を取材したら、「日本は、モノだけでなく、人が外に出なければならない」ということで、施策を始めたとのこと。
その一つ、アメリカの映画学校留学へ資金提供・・・これは、効果の程が疑われるからいただけない(明治時代じゃあるまいし、個人留学にカネだしてどうするの?今どきお礼奉公する殊勝な若者はおらんでしょう)。

気持ちを改め、もう一つ。文化庁が「国際共同製作支援のための助成制度」に映画支援、約2億円を予算化するのに際し、経済産業省もタッグを組むとのこと。
これは、画期的。なぜなら、コンテンツ省が無理にしても、やっとこ既存省庁間で連携して、少ない予算を有効に使おうとし始めたから。

「国際共同製作支援のための助成制度」は文化庁資料を参照してください>>
映画の国際共同製作支援は、2億円規模。だいたい5000万円程度を1企画へ、計4企画くらいが対象になる見込み。対象選択の基準作りは、ユニジャパンが協力するそうです。
ここで気になるのがカネを預かり、回す仕組み。どっかの団体へ下ろすのかしら・・・?アニメ制作じゃ、どっかの団体でとんでもない事態になっていると巷で持ちきり。
映画助成は同じ轍を踏まないでくださいね。

そうそう、メディア・コンテンツ課が数年来取り組んでいる、コンテンツファンドの実現は無理そうね・・・

映像新聞 3月14日号に取材記事「第2回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット:世界展開に向け官民で議論/共同制作、ファンド導入が課題」が掲載されています。

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