オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

先週まで対円相場で120円をうかがっていたユーロが急落しています。まもなく、110円を切るかも。
その原因は、イタリアの財政問題。
ヨーロッパでは、アイルランドの財政危機がユーロ圏に与える悪影響を乗り越える前に、ギリシャ、ポルトガルと広がり、対応に苦慮しています。
ついに、イタリア危機が顕在化した。それが、今回のユーロ急落。

ウォールストリート・ジャーナル ネット日本語版の記事は、この危機が対岸の火でないことを示しています。
>> http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_271509
引用すると、
ジェフリーズ・インターナショナル(ロンドン)のエコノミスト、マーチェル・アレクサンドロビッチ氏は「ギリシャやアイルランドやポルトガルの例をみれば、市場の信認はすぐに崩れてしまうものだということが分かる。イタリアのファンダメンタルズは、たとえばスペインよりは強いが、市場の信認を失ったらそれは関係なくなる」と話す。
イタリアには長期間続いている大きな問題がある。GDPの120%に及ぶ債務と、弱い成長力、不安定な政治だ。欧州の債務危機にイタリアはこの2年間ほぼ影響されてこなかったが、これらの問題が今になって前面に出てきている。

 この状況は、どこかに似ている。そう、日本です。
ファンダメンタルは強いというものの、GDP比150%とも200%とも言われる財政赤字。弱含みの成長力に東日本大震災と福島原発事故+電力不足という悪条件の続発。極めつけは、政治(屋)の無能。
日本の格付けも下がり始めている。

電力不足への懸念から、製造業や外資が日本から逃避し始めていることは、今後の禍根になる。
原発維持、反原発、非原発、国民の判断がどこに落ち着くにしても、わたしたちの近代生活の電力依存が続く限り、電力不足が”国力”の足かせになることは間違いないでしょう。
わたしは、今回の電力不足で、産業(第1次~第3次)の隅々まで電力が不可欠なこと、それがこれ程かぁ~と思い知った次第。

日本よ、どこへいく・・・

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット