オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

はちみつ色のユン』のお知らせです。
ユニセフ・シアターで上映会とミニトークが、3月15日 (金)におこなわれます。
東日本大震災後、ユニセフの「子どもたちの心のケア」支援活動の心理社会支援アドバイザーをする本田涼子さんが、「子どもの幸せ」をテーマにしたミニトークをします。
本作をすでにご覧になっていたら、子どもたちの幸せのために、わたしたちができることという、ちょっと違った切り口で、ユンのアイデ ンティティ探しと家族の再生を見直してみませんか。
詳しくはユニセフ公式サイト>> 

それから、ポレポレ東中野での上映は一時中断しますが、3月16日(土)から、3万人を超える異例の大ヒットとリピーターの続出で昨年の日本映画界の話題をさらった、ドキュメンタリー映画『隣る人』との二本立てで再開されます。
下北沢トリウッドは、ひきつづき上映中です。


(1)成長する欧州アニメーション、Cartoon Movie 2013、3月6日~8日、仏リヨン
(2)「Angry Man」 作者グロー・ダーレさん、初来日講演、3月22日
(3)津堅信之さんの講演会「鉄腕アトム誕生-アニメ作家・手塚治虫の夢と未来-」、3月9日
(4)東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第四期生終了制作展、3月8日~10日/3月16日~22日
(5)まつもと 子どもたちの映画祭~大人もきっと好きになる 子どもたちの世界映画祭~、3月20日

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(1)成長する欧州アニメーション、Cartoon Movie 2013、3月6日~8日、仏リヨン

EUの長編アニメーション映画のフォーラム「Cartoon Movie 2013」が3月6日~8日、フランスのリヨンで開催されます。
フォーラムって何? - 制作関係者(主にプロデューサー)、流通関係者、インベスターなどが集まり、これから制作が始まる新企画への共同制作参加やインベストメントの商談をする場。
Cartoon Movieには、EU圏のプロ中のプロが700人以上も集まり、56の新企画がピッチングされます。
今年は、流通関係者の参加が昨年より20%もアップするそうです。
詳しくは公式サイト>> 
去年のCartoon Movie>> 

そして、EUとアジアのネットワーキング「ASIA-EU CARTOON CONNECTION 2013」が3月19日~21日、韓国ソウルで開催されます。
日本から5名のプロデューサーが参加予定です。わたしも行きます!
こちらも、EUからの参加者が去年より増加しました。共同制作に積極的なプロデューサーがヨーロッパ各地から集まるようです。
詳しくは公式サイト>> 



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(2)「Angry Man」 作者グロー・ダーレさん、初来日講演、3月22日

ショートアニメーション映画『パパ、ママをぶたないで』の原作「Angry Man」の作者グロー・ダーレさんが初来日して講演されます。
ボイの絵本出版プロジェクトからお知らせです。

「ノルウェーの絵本作家:グロー・ダーレさん、初来日講演
~ノルウェーの児童文学の現況と自作について語る~」

講演紹介:
2011年、グロー・ダーレ作、スヴァイン・ニーフース絵の「パパと怒り鬼」(ひさかたチャイルド)が日本で翻訳出版され、子どもの目から見た DVという困難なテーマを絵本で描いた作品は各方面に衝撃を与えました。

ダーレさんが扱うテーマは、DVにとどまらず、「いい子」でいることを強いられた女の子、心を病んでしまったシングルマザーを助ける子どもなどが あり、これまでの絵本や児童文学の枠には収まらないエネルギーと、無限の可能性を感じさせます。
そんなグローさんの初来日を機に、以下のようなテーマで講演をお願いしました。

1)ノルウェーの絵本・児童文学の紹介
2)まだ日本語に翻訳されていない自作の紹介
3)作家を支えるノルウェーの「本の買い取りシステム」について

ノルウェーの絵本や児童文学が、まだまだ日本では充分知られていない中で、ノルウェーで目覚ましく活躍するダーレさんから直接、お話を伺えるの は、たいへん貴重な機会です。グローさんの未訳の作品の世界にも触れていただくのはもちろん、ノルウェーで、なぜ実験的かつ非商業的な本を数多く 出版できるのか、それを支える国のバックアップ制度についても知りたいと思います。

絵本や児童文学に関心がある方、北欧に興味がある方、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。

なおご参加には事前申し込みが必要ですので、下記要綱をご覧ください。

グロー・ダーレ(Gro Dahle)略歴:
1962年生まれ。詩人、絵本作家、劇作家。著作は様々なジャンルにまたがり、60冊を超える。
16か国語に翻訳され、代表作「パパと怒り鬼」(原題Sinna Mann)は、アニメーション映画や人形劇にもなった。受賞歴多数。
イラストレーターである夫のスヴァイン・ニーフース(Svein Nyhus)との共作が多い。

■日時:2013年3月22日(金) 19時開演 ~20時半終了予定
■場所:ノルウェー王国大使館アークティックホール(東京・南麻布)
※会場に駐車場はございません
■入場料:無料
■主催:ボイの絵本出版プロジェクト
■後援:ノルウェー王国大使館
■お申込み:ボイの絵本出版プロジェクト 青木まで (参照サイト:ノルウェー夢ネット
同サイト告知>>  
e-mail: grodahle-kouen@mbr.nifty.com

■お申込み締め切り:3/15(金)まで
お名前(フリガナ)、Eメールアドレス、お電話番号、ご所属(ご職業)を明記の上、「3/22講演会参加希望」の表題でお申込みください。
追って青木より返信のメールが届きます。なお返信メールがお手元に届かない場合、お申込みメールが青木まで未達の可能性があります。お手数ですが、再度メールをお願いします。

絵本「パパと 怒り鬼  ―話してごらん、だれかに―」>>
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(3)津堅信之さんの講演会「鉄腕アトム誕生-アニメ作家・手塚治虫の夢と未来-」、3月9日

2月23日の多文化メディア市民研究会の「はちみつ色のユン」の上映会と講演は、楽しく参加させてもいました。
移民とメディア、アニメーションという異分野の研究者が集まられ、通常の2倍以上の参加者があったそうです。
土居伸彰さんが、2000年代ヨーロッパで増える、ドキュメンタリー・アニメーション、BD/グラフィックスノベル原作のアニメーション映画という文脈で「はちみつ色のユン」を分析し、韓国ポピュラー文化を研究する平田由紀江さんが韓国のシングルマザーを置かれた状況から20万人もの国際養子が生まれた社会的背景を語られました。
平田さんのお話で特におもしろかったのが、急速に少子高齢化する韓国で、政府が海外に出て成長した国際養子を“韓国人”として扱い、帰国を促そうとしているということ。“養子”の中にはそれを韓国文化の押しつけと感じ、反発する人もいるとか。国際養子の帰国が少子化対策に繋がる・・・なるほど。
講演は研究会の研究報告書に掲載されるそうです。

そして多文化メディア市民研究会で「はちみつ色のユン」の上映と講演を企画してくれた、筑波大学大学院の清水知子さんが、筑波大学人文科学研究科プロジェクト「次世代ロボットの思想的・文化的研究」講演会を計画されています。
アニメーション史研究家、津堅信之さんが語る「鉄腕アトム誕生」。
39日(土)に筑波のiias CYBERDYNEでおこなわれます。

会場案内>> 


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(4)東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第四期生終了制作展、3月8日~10日/3月16日~22日

東京藝術大学大学院にアニメーション専攻ができて、4回目の卒業時期になるんですね。
■横浜会場(東京藝術大学横浜校地 馬車道校舎) 3月8日(金)~10日(日)/無料
■東京会場(ユーロスペース) 3月16日(土)~22日(金)/有料

詳しくは公式サイト>> 



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(5)まつもと 子どもたちの映画祭~大人もきっと好きになる 子どもたちの世界映画祭~、3月20日
   『ラビオリ缶詰の魔人』をライブ吹き替えで上映

松本市で開催される「子どもたちの映画祭」は準備が着々と進んでいるようです。
テレビ信州で告知ビデオを流したり、主催者の広報にも力が入ってますよ。

オフィスHも、Folimage(フォリマージュ)制作のアニメーション2本『ラビオリ缶詰の魔人』と『冬のレオン』を貸し出しています。
小さな子どもたちにも楽しんでもらおうと、字幕版の『ラビオリ缶詰の魔人』はライブ吹替えの予定とか。
事務局の河西さんが、準備状況をこまめに連絡してくれます。
2月中旬のメールでは、「東京の声優さんと、松本の役者が、スカイプで練習してます。便利な世の中です。魔人のおとぼけ感と、アルマンとのテンポの良い会話がうまく出せるようがんばっています。唄も吹替えますよ」。
楽しそうですね。
詳しくは公式サイト>>

Folimage貸出可能なアニメーション>>

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