オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

昨年のアヌシー国際アニメーション・フェスティバルで長編部門観客賞を受賞した、ドキュメンタリー・アニメーション映画『はちみつ色のユン』が都内でロングラン興行を続けています。

3月16日(土)からは、ポレポレ東中野でドキュメンタリー映画『隣る人』と二本立て興行が始まります。

昨年公開された『隣る人』は、インディペンデント映画としては異例の3万人の大ヒットとなった話題作で、小規模な民間の児童養護施設での保育士と子どもたちの生活を映像ジャーナリストの刀川和也さんが8年間に渡り撮り続けた実録映画です。
はちみつ色のユン』は、朝鮮戦争後の混乱と経済的困窮の中、5歳で祖国の韓国からベルギーへ国際養子として渡ったJung(映画ではユン)が二人の母と二つの文化の狭間でアイデンティティを探し求め、ベルギーの母(養母)との間に親子関係を再構築するまでの少年・青春時代を自伝的に描いたアニメーション映画です。ふんだんに用いられた実写映像、8ミリビデオ(Jung家族のビデオ)と70年代当時の記録映像、40歳を過ぎたJungが果たした韓国帰国の映像とアニメーションが見事に融合したハイブリッド映画としても話題作です。

この2本、第三者(おとな)の視点と当事者(養子本人)の異なる視点で、実父母と暮らせない子どもの幸福とは何か?家族とは何か?家族を再生するとはどういうことか?・・・を描いています。
『隣る人』と『はちみつ色のユン 』二本立て企画について>>

そこで、2本を同時に見比べて見るとどうなる?ということで二本立になりました。
2本で1800円(一般)という、お得な料金になっています。

さらに、2本に関連するテーマに沿ったゲストによるトークイベントも行います。
トークイベントの予定は次のとおりです。

■ 3月17日(日) ■

☆ 14:30の回上映後
ゲスト: 毎日新聞生活報道部記者の榊真理子さん、『隣る人』監督の刀川和也さん
榊真理子さんは、12月に来日したJung監督にインタビューされています。
「はちみつ色のユン:韓国生まれユンさん、半生映画に苦しみ受け入れる葛藤描き」(毎日新聞2013年01月15日・東京朝刊)>>

☆ 18:10の回上映後
ゲスト:社会評論家の芹沢俊介さん、『隣る人』が撮影された社会福祉法人 光の子どもの家・理事長の菅原哲男さん、『隣る人』監督の刀川和也さん


■ 3月22日(金) ■

☆ 18:10の回上映後
ゲスト:アニメーション研究・評論家の土居伸彰さん(日本学術振興会特別研究員、東京造形大学非常勤講師)、ドキュメンタリー批評家の萩野亮さん(ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」編集主幹)、『隣る人』プロデューサーの大澤一生さん


■ 3月23日(土) ■

☆ 14:30の回上映後
ゲスト:映画研究者の斉藤綾子さん、『隣る人』企画・ミステリー評論家の稲塚由美子さん、ポレポレ東中野の石川翔平(『はちみつ色のユン』配給)

☆ 18:10の回上映後
ゲスト:横浜のファミリーホーム「相馬ホーム」ホーム長の相馬豊さん、『隣る人』監督の刀川和也さん


■ 3月24日(日) ■

☆ 14:30の回上映後
ゲスト:イタリア語通訳・翻訳家・エッセイストさんの田丸公美子さん、『隣る人』企画・ミステリー評論家の稲塚由美子さん

詳しくはポレポレ東中野のHP>>

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