オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

寒中御見舞い申し上げます。
穏やかなお正月をお過ごしでしたか。

年末に、フレデリック・バックさんの訃報を聞きました。
2013年12月24日、89年のアニメーション作家人生に幕を引かれました。
『木を植えた男』が日本でもたいへん愛された、アニメーションのメトルを偲んで、モントリオールで昨日と本日(現地時間午前9時~午後9時)、ご家族や仲間のみなさん、モントリオールのアニメーション組織のみなさんが追悼セレモニーをおこなっています。
(公式な追悼式は1月末にも予定されているそうです)
日本を愛してくださったバックさんのご冥福を、日本から静かに祈ります。

新しいアニメーションの世界を拓いてくれる作り手と伴走できるよう、気持ちを引き締めて一歩一歩進みたいと思います。
そして2014年が、みなさまにも待ちに待ったときが現れる年になるよう、心からお祈りしております。
今年も、よろしくお願いいたします。伊藤裕美

(1)『はちみつ色のユン』、下北沢トリウッドでアンコール上映中
(2)稲葉卓也さんのショートアニメーション『ゴールデンタイム』、1月11日から公開
(3)アヌシー2014 コンペティション募集中
(4)スイス流米国レポート「ボストン式 起業と教育の話し」
(5)ドイツStudio SOI制作『Siebenstein: Nearest and Dearest』、日本賞受賞
(6)スウェーデンのMaja Lindstromさんの新作『00-Baby Boom Child』、ヨーテボリ国際映画祭でお披露目

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(1)『はちみつ色のユン』、下北沢トリウッドでアンコール上映中

文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した、ドキュメンタリー・アニメーション映画『はちみつ色のユン』をアンコール上映が始まりました。

17年のメディア芸術祭史上100%外国製アニメーションが大賞を受賞したのは初めてのこと。
日本人による、日本人のための、日本の国際賞に、Jungが風穴を開けたと、海外の知人たちにメールしたら、うけました・・・。
一生懸命やっている関係者のみなさん、ごめんなさい、嫌みっぽくて。
でもね、外国作品でも受賞できると分かれば、応募も増えるでしょ、ね。

既にご覧になった方も、まだご覧になっていない方も、5歳で韓国からベルギーへ“国際養子”として渡った少年が求め続けた、アイデンティティと家族の物語を、この機会にご覧ください。

トリウッド>> 
『寫眞館』と『陽なたのアオシグレ』も同時上映中。

2月1日から1週間、京都の元・立誠小学校特設シアターでも公開されます。
元・立誠小学校特設シアター>> 

韓国では、今春に一般公開予定だそうです。



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(2)稲葉卓也さんのショートアニメーション『ゴールデンタイム』、1月11日から公開

ロボットの稲葉卓也さんが制作した『ゴールデンタイム』が一般公開されます。
主人公は捨てられたテレビ。
4本足、アンテナ付き、木目調・・・、カバーを掛けたりして・・・。先の東京オリンピックの頃から、お茶の間の主人公はテレビでした。
家族が揃って、一台のテレビを見ていた時代が、日本にはあったのです。
主人公の座を明け渡したテレビのノスタルジーを丹念に描いたショートフィルム。

期間: 1月11日(土)~26日(日)
会場: 東京都写真美術館 ホール 

同時上映は白組のオリジナルショート、アンマサコさんの『タップ君』、そして加藤久仁生さんの『つみきのいえ』です。
イメージ 1
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(3)アヌシー2014 コンペティション募集中

アヌシーのコンペティションの情報です。
短編、コミッションフィルム、TVシリーズ&TVスペシャル、学生作品の締切: 2月7日
長編の締切: 3月15日
詳しくは公式サイト>> 

プロジェクトコンペティション(MIFA2014 Call for projects)の締切: 2月21日
詳しくは公式サイト>> 

今、SEA – コンセプト開発マスタークラスの参加者を最終選考中です。
南米、ヨーロッパ、アジア/日本から招く15名の参加枠に130名以上が応募してくれました。
このマスタークラスで開発される、斬新なコンセプトが来年のMIFA Call for projectsに登場してほしいものです。その先はCARTOON MovieかForum。

そして今年は、広島国際アニメーションフェスティバルが30周年ですね。
コンペティション募集は2月1日~4月1日。


 
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(4)スイス流米国レポート「ボストン式 起業と教育の話し」

元在日スイス大使館職員のFelix Moesnnerさんがボストンから送ってくれた情報サイトです。
「ボストン式 起業と教育の話し」、おもしろしです>> 

そして今年は、日本・スイス国交樹立150周年>> 




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(5)ドイツStudio SOI制作『Siebenstein: Nearest and Dearest』、日本賞受賞

ドイツのFilmakademie Baden-Wuerttembergの卒業生たちのアニメーションスタジオStudio SOIは、前からお伝えしています。
年末に「日本賞」番組を見ていたら、
幼児向けカテゴリー最優秀賞(総務大臣賞)を受賞した、Studio SOI制作のショートアニメーション『Siebenstein: Nearest and Dearest(邦題:きょうからは、お兄ちゃん)』(第2ドイツテレビ(ZDF)と共同製作)が流れていました。

Studio SOIのクリスマスアニメーション>> 

Studio SOIは、ドイツでは押しも押されもせぬスタジオになりました。いや、ヨーロッパスケールでも、そして世界スケールでも。
受注仕事でも、高いオリジナル性を持たせる。コンセプト、デザイン、作画・動画、ストーリー、仕上げまで一貫して制作できるスタジオです。
学生の頃から見てきた作り手たちががんばってるのは、嬉しいです。



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(6)スウェーデンのMaja Lindstromさんの新作『00-Baby Boom Child』、ヨーテボリ国際映画祭でお披露目

『En nattsaga(夜話)』で知り合った、スウェーデンのアニメーション作家Maja Lindstrom(マヤ・リンドストレム)さんは、家族の物語をアニメーションに移しています。
新作『00-Baby Boom Child』は、母と息子の物語。
お披露目は、
1979年にスタートしたスカンジナビア最大の映画祭、ヨーテボリ国際映画祭(Goeteborg International Film Festival)だそうです。
 
マヤさん一家に、昨年7月に新しいメンバーが増えました。Hiromiと名付けてくれました。
50年後、スウェーデンのHiromiが、わたしの見ることができないアニメーションの世界を見てくれる。
そう考えると、励みになりますね。

早く『00-Baby Boom Child』を見たいです。
Maja Lindstroem Produktion>> 

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