オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。
お久しぶりです。デンマークとフランスへの出張、そして確定申告・・・、春の気配をやっと感じています。

SEAマスタークラスが、ブラジル、ヨーロッパそして日本から15名のコンセプトアーティスト、デザイナー、プロデューサーらをデンマークのThe Animation Workshopに集めて、2月16日から2週間おこなわれました。
久保亜美香、桑畑かほる、田中尚美、宮崎あぐり、吉田まほの各氏が参加されました(うぁ!オール女子)。
肝が据わった大和撫子たちは、伸張2mを超すデンマークの巨漢や血気盛んなブラジルのアニメーション監督と互角に渡り合い、アニメーションベースのコンセプトを生み出し、最終日2月28日には5チームで見事なピッチをされました。
いきなり出会った、文化も言葉も異なるクリエイターと組んで、こんな短期間に期待以上の成果を出されたのはお見事。
クールジャパンなんて何処吹く風。才能豊かな日本女子が無限のコンテンツ市場へ一歩踏み出しました。
SEAマスタークラス2014の報告会を予定しています。詳しくは後日発表します。

(1)桑畑かほるさんとマックス・ポーターさんの新作アニメーション『Between Times』完成間近
(2)宮崎あぐりさんがカナバングラフィックスで監督した『ハムゴラ ハムスター&マンドラゴラ』のPV公開
(3)まつもと 子どもたちの映画祭(3月21日)、『はちみつ色のユン』上映
(4)フランコフォニーのお祭り(3月29日)、『はちみつ色のユン』上映
(5)アニメに恋する上映会(アート・アニメーションのちいさな学校修了作品上映)、3月29日、30日
(6)ドワーフ『By Your Side』、フクシマ原発事故で傷ついた子どもたちに寄り添おう
(7)フクシマ原発事故を忘れない、2本のドキュメンタリー映画『ブラジルに生きるヒバクシャ』『不毛の地』

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(1)桑畑かほるさんとマックス・ポーターさんの新作アニメーション『Between Times』完成間近

SEAに参加した大和撫子、桑畑かほるさんがパートナーとマックス・ポーターさんと制作中の新作ショートアニメーション『Between Times』がまもなく完成するそうです。
このショートアニメーションは、オランダ、アメリカそしてドイツなどのクリエイターが参加した、大西洋を股にかけた大作です!

完成に先駆け、ハイブリッド・アニメーションのメーキングがネットで公開されています>> 



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(2)宮崎あぐりさんがカナバングラフィックスで監督した『ハムゴラ ハムスター&マンドラゴラ』のPV公開

カナバングラフィックスの富岡聡さんからお知らせです。
ユービーアイソフトの農園&占いゲーム『ハムゴラ ハムスター&マンドラゴラ』の新トレ-ラー「ハムゴラPV by カナバン」が公開されました>> 

ハムゴラは、農場で育てたマンドラゴラをエサにして、ハムスターの数を増やし、人文字ならぬ「ハム文字」で、ちまたの面白最新ニュースを入手したり、ハムの占いなどで遊べる、かわいいオンラインゲームなんですね。

PVは、大ヒットした「ウサビッチ」の原作者・美術監督の宮崎あぐりさんが初めてディレクターを務めたそうです。
「ウサビッチ」とは違う世界観を、宮崎さんが絵コンテ、美術、演出し、3名のアニメーターと共にアニメーションを制作。
宮崎さんはSEAマスタークラスにも参加して、新しい境地を開いたようで、「ハムゴラ」のヒットとともに、いっそうの飛躍が楽しみですね。



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(3)まつもと 子どもたちの映画祭(3月21日)、『はちみつ色のユン』上映

3月21日(祝日)、長野県松本市の市民が作り、おとなと子どもがいっしょになって育ててきた「まつもと 子どもたちの映画祭」が、今年も開催されます。
子どもたちは、世界のアニメーション映画を大歓迎してくれるそうです。
はちみつ色のユン』も上映されます。子どもたちを何を感じてくれるでしょうね。

詳しくは公式HP>> 



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(4)フランコフォニーのお祭り(3月29日)、『はちみつ色のユン』上映

フランコフォニー=フランス語を母語にする人たちは9億人いるそうです。
カナダのケベックから、スイス、フランス、ベルギー、ルクセンブルグ、モナコ、そしてアフリカのマリ、モロッコまで、世界に広がる言語です。
30年前に遊学したヨーロッパでは、街中で英語など通じず、フランス語かドイツ語を話せれば、西・北ヨーロッパの国々は難なく旅することができました。
フランコフォニーの文化(音楽、文学、芸術、映画)と料理の多様性を見て、聞いて、味わえるお祭りが開催されます。

映画は『はちみつ色のユン』(11時~)と、命懸けで学校に通う世界各国の子供たちの通学路に密着した、驚きと感動のドキュメンタリー『世界の果ての通学路』(15時30分~)が上映されます。
フランス語でカラオケ大会もあるそうです。コスプレーヤーのアニソンでるかしら・・・。

■開催日:3月29日(土)
■会場:東京・飯田橋 アンスティチュ・フランセ東京
■入場無料

詳しくは公式HP>> 



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(5)アニメに恋する上映会(アート・アニメーションのちいさな学校修了作品上映)、3月29日、30日

阿佐ヶ谷にある、アート・アニメーションのちいさな学校の昼夜間部終了作品上映会がおこなわれます。
新作21本に加え、7年目になる学校の歴史を振り返る特別プログラムもあります。

■開催日:3月29日(土)、30日(日)
■会場:東京・阿佐ヶ谷 アート・アニメーションのちいさな学校
■入場無料

詳しくは公式HP>> 



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(6)ドワーフ『By Your Side』、フクシマ原発事故で傷ついた子どもたちに寄り添おう

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東日本大震災チャリティ・プロジェクト「ZAPUNI」で、ドワーフのパペットアニメーションとイギリスのバンドSADEがコラボした、ショートアニメーション『By Your Side』ができ、ネットで公開されました>> 

ZAPUNI」は、大震災とフクシマ原発事故、大量に飛散している放射性物質で心身共に傷ついた子どもたちに音楽を届けたいとするクリエイターが結集したチャリティだそうです。


合田経郎さんとドワーフの作り手たちの、子どもたちに寄り添いたい、そばにいたいという気持ちがクリエイターの心を結びつけているようです。



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(7)フクシマ原発事故を忘れない、2本のドキュメンタリー映画『ブラジルに生きるヒバクシャ』『不毛の地』

アニメーション監督の有原誠治さんが字幕を制作された、2本のドキュメンタリー映画『ブラジルに生きるヒバクシャ』(11年/ブラジル)と『不毛の地』(09年/ロシア)が完成し、「江古田映画祭-3.11 福島を忘れない」で上映されました。
2作品は、有原さんが監督された『原爆症認定集団訴訟の記録 おりづる』(13年/日本)と共に上映され、有原さんによると「そのどれもが、核、放射線汚染被害者の過酷な現実を伝える作品で、反核平和、被爆者運動と原発問題を結んで考える上で大事な作品」です。

ブラジルに生きるヒバクシャ』(78分)は、ブラジルへ移住した広島の被爆者たちが日本政府へ援護を求めた活動のドキュメンタリー映画。

不毛の地』(33分)は、ロシアのウラル山脈東側の湖沼地帯にあるマヤーク核コンビナートで、ロシアにある32基の原発の使用済み燃料が再処理され、その放射線廃棄物(液)が1948年の稼働時からテチャ川に直接投棄され、住民の放射線被害が隠蔽されていることを暴いたドキュメンタリー映画。

わたしは残念ながら上映会にいけなかったのですが、「フクシマ」が始まったばかりに過ぎないことを、わたしたちに思い起こさせる、印象深い映画のようです。

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