オフィスH  誠信の交わり

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メルマガ「ボストン式 起業と教育の話」で医学とグラフィックデザインのおもしろい協働が紹介されていました。

スイスデザイン賞を受賞したデザイナーの作品や工業デザインの展示会「Excellent Swiss Design Boston」が、米ボストンのマサチューセッツ州立芸術大学(MassaArt)で開催されているそうです。
展示品の紹介(PDF)>>

「ボストン式 起業と教育の話」のライターさんが「非常に面白かった」と紹介しているのが、Dolorographie(痛みグラフィー)です。
スイス、ベルン在住の2名のグラフィックデザイナーSabine AffolterさんとKatja Rufenachtさんがベルン美術大学で取り組んだのが、病人の痛みの可視化。
病気診断の可視化というとMRI画像などを想像するのですが、この女性デザイナーたちは写真アートのような画像で痛みの特徴を表しているのです(↓)。
イメージ 1
これは「痛み」を表現しているんですよ、と言われなければ、アートのポストカードと思ってしまう・・・
ところが、ベルンの病院で臨床実験したところ、患者と医者との間のコミュニケーションが円滑化されるとういう成果が表れているらしいのです。

痛みを言葉で表現するのは難しい。
線維筋痛症という病気は、本人は痛みを感じるのに、いろいろな検査結果の数値は正常になるため「気のせい」にされ、正確な診断がなされる、苦しむ患者も多いとか。
痛みをこのように表現できれば、本人以外にも伝わりやすいですね。

グラフィックデザインと医療のコラボレーション、おもしろいです。

詳しくは「Dolorographie」のHPをご覧いただきたいのですが、ドイツ語しかないので、ネットの翻訳ソフトを駆使して解読してください>> http://www.dolorografie.ch/
英語の概要は上記「展示品紹介PDF」の15ページです。



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