オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

韓国済州島で開催された「Asia-EU Cartoon Connection」に行ってきました。
韓国の3DCGアニメーションはますますパワーアップ。高い制作力が内外の成功を伴っています。
ノルディック、ポーランド、チェコの制作会社も来ていました。
ポーランドもチェコも、CGアニメーションで飛躍。手作り、コマ撮り、暗めのトーンといったイメージは過去に・・・監督、プロデューサーに新しい世代が現れています。
Cartoon Connectionのレポート、お待ちください。

11月後半から12月へ、海外アニメーション特集など、海外ネタが集まってきました。

(1)ヨーロッパ短編アニメ上映会、11月26日
(2)トリウッド 冬のアニメ祭り、11月22日~
(3)海外マンガフェスタ2014、11月23日
(4)英国アニメーションセミナー -日本企業にとってのビジネス機会、11月27日
(5)フランスアニメーション映画祭、12月6日、7日、20日、21日

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(1)ヨーロッパ短編アニメ上映会、11月26日

駐日欧州連合代表部で、ヨーロッパの短編アニメーションを特集上映します。
EUフィルムデーズ2014で上映されたラトビアの短編アニメーションの一部再上映、エストニアの新作、2014年のアカデミー賞短編アニメーション賞受賞作のルクセンブルク作品、アイルランド、ハンガリー、ブルガリア、スロヴェニアなどの短編です。

アイルランドといえば、Cartoon Connectionに来ていたCartoon Saloonから次々回作を聞きました。興味深い長編です。
ヨーロッパでは、アニメーションの制作地が広がり、個性的で魅力的な作品がどんどん出てきています。もちろんビジネスでも成功して。
わたしも、「ヨーロッパ短編アニメ上映会」が楽しみです。

■日時:11月26日(水)、18:30開始
■場所:駐日欧州連合代表部(東京・南麻布)
■入場:無料/事前登録制、定員150名
■登録:氏名(ふりがな)、所属、eメールアドレスを記したメール[件名:EU Animation]を11月21日(金)までに、DELEGATION-JAPAN-EVENT@eeas.europa.eu へ送ってください。
■お問合せ:駐日EU代表部 03-5422-6001(代)  詳しくは>> 
■上映予定作品:
◇ アイルランド
A Girl's Best Friend(ア・ガール・ベスト・フレンド) /Clare Caroll / 2014 / 4'04"
Fear of Flying(飛行恐怖症なトリ) / ConorFinnegan / 2012 / 9'
◇ ブルガリア
Siringa(シリングス) / Penu Kiratzof /2012 / 8'45
The Piano Player(ピアニスト) / AssiaKovanova, Audrey Koulev / 2012 / 10'
◇ ラトヴィア
Vasa from series"Rescue Team in Europe"(ヴィザ-「ヨーロッパのレスキューチーム」シリーズより)/Jānis Cimmermanis / 2013/ 7"
International Father's Day(国際父の日のPV)/ Edmunds Jansons /2013 / 5
◇ スロヴァキア
Boles(ボールズ) / Spela Cadez / 2013/ 12'
◇ ハンガリー
Cerceruska from"Hungarian Folk Tales"(ツェルセルーシュカ-「ハンガリー昔話」シリーズより) / Mária Holváth / 2002 / 7'04"
Maestro(マエストロ) / Géza M. Tóth /2005 / 5
◇ エストニア
Papa(パパ) / Girlin-Bassovskaja/  2014 / 16'
◇ ルクセンブルグ
Mr Hublot(ミスター・ウブロ) / Laurent Witzand Alexandre Espigares /2013 /11'/ 第86回米アカデミー賞短編アニメーション賞受賞
◇ フランス
Lettres de femmes(妻の手紙) / Augusto Zanovello /2013 /11';21"
Making ofが見られます>>

イメージ 2


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(2)トリウッド 冬のアニメ祭り、11月22日~

下北沢の短編映画館トリウッドが開館15年を迎えます。
15周年記念のアニメーション特集上映です。
フランス、ベルギーなどの『はちみつ色のユン』とスペインの『しわ』が再上映されます。
『はちみつ色のユン』は、原作BDの日本語版(DU Books)が年明けに日本発売予定です。映画を見て、BDと比較するのはおもしろいですね。

韓国の『パタパタ』はインディーズの3DCGアニメーション。見応えあります。
韓国もインディーズ作家と商業アニメーションの制作会社との交流が少ないとか・・・それぞれに3DCGが発展しているようです。

トリウッドからのお知らせです・・・
1999 年12 月22 日にオープンした下北沢トリウッドは、2014 年に開館15 周年を迎えました。
短編専門の映画館としてスタートし、なかなか日本では見られない海外の作品や日本の若手作家の作品、そして近年では作品の長さに囚われず、ドキュメンタリーやアニメーションなど様々な作品を上映してきました。
そんな記念すべき今冬にトリウッドでは、原点に立ち帰り、短編を中心とした国内外の珠玉のアニメーションを特集上映します。
イメージ 1
第1弾は、近年日本でも人気上昇中のヨーロッパの漫画「バンド・デシネ」原作の2作品を上映。
スペインのアカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞で「最優秀アニメーション映画賞」「最優秀脚本賞」を受賞、三鷹の森ジブリ美術館の配給で日本公開された『しわ』と、トリウッドが国内で配給し、第17回文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門で大賞も受賞したドキュメンタリー×アニメーションのハイブリッド映画『はちみつ色のユン』。

第2弾は、多くの乙女たちの共感と涙を誘ってきた新進気鋭のアニメ作家・山本蒼美が贈る『この男。』シリーズ第4弾、『この男子、石化に悩んでます。』を上映。
DVD 発売記念として、第1弾『この男子、宇宙人と戦えます。』、第2弾『この男子、人魚ひろいました。』とのカップリング上映が1週間限定で実現しました。
ご来場の方には、抽選で『この男子、石化に悩んでます。』のグッズをプレゼント予定です。

第3弾は、日本・韓国・中国のアニメーションの才能が集結。
昨年末に公開されトリウッドでの上映でも人気を博した、日本のトップアニメーター・なかむらたかしが監督・脚本・原画を担当した『寫眞館』と、今最も注目を集める若手作家・石田祐康の劇場デビュー作『陽なたのアオシグレ』を2本1プログラムで上映。
また、2012 年にインディーズ・アニメーションとしては異例の韓国国内でのロードショーを実現し、サンパウロ、ワルシャワ、メルボルンなど各地の国際映画祭にも出品され全州国際映画祭では受賞も果たした、<サバ>が主役のイ・デヒ監督作品『パタパタ』がトリウッドに登場です。
更に、東京芸術大学の卒業制作として制作され、国内外の映画祭で高い評価を受ける中国出身の朱彦潼(シュ・ゲンドウ)監督の11分の短編アニメーション『コップの中の子牛』を、この2プログラムの本編前に特別上映します。

第4弾は、20年振りに蘇る幻の作品『ちびねこトムの大冒険 地球を救え!なかまたち』。
鬼才・中村隆太郎の初監督作品でありながら、1992年の完成後は一部のTV放映や地方での上映会などでの公開にとどまり、アニメファンの多くはもちろん、業界関係者でさえもがほとんど作品に触れる機会に恵まれなかった“幻”の作品「ちびねこトムの大冒険」が、約20 年振りに甦ります。

素晴らしいアニメーション達に囲まれながら迎えるトリウッド15年目の冬。この機会にぜひご来場下さい!

開館15 周年記念!「トリウッド 冬のアニメ祭り」
  • 第1弾 バンド・デシネ特集 『しわ』『はちみつ色のユン』、11 月22 日(土)~12 月5 日(金)
  • 第2弾 DVD 発売記念 『この男子、石化に悩んでます。』『この男子、宇宙人と戦えます。』『この男子、人魚ひろいました。』、11 月29 日(土)~12 月5 日(金)
  • 第3弾 日本・韓国・中国アニメーション特集 『寫眞館』&『陽なたのアオシグレ』『パタパタ』『コップの中の子牛』、12 月6 日(土)~12 月19 日(金)
  • 第4弾 20年ぶりに復活! 『ちびねこトムの大冒険 地球を救え!なかまたち』、12 月20 日(土)~
※全日程、平日火曜は定休
詳しくはトリウッド>> 





☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(3)海外マンガフェスタ2014、11月23日

海外のBD(バンデシネ)、グラフィックノベル、コミックスが集まるイベント「海外マンガフェスタ2014」が、11月23日(日)に東京ビックサイトで開催されます。
BDとアニメーションは親和性高く、海外でもBD原作の長編アニメーションが増えています。
海外アニメーションの動向を知るのにBDウォッチ。
詳しくは公式サイト>> 
http://kaigaimangafesta.com/



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(4)英国アニメーションセミナー -日本企業にとってのビジネス機会、11月27日

英国大使館主催のビジネスイベント「英国アニメーションセミナー -日本企業にとってのビジネス機会」が開催されます。
英国は、売り込まなくてもアニメーションが売れるポジションにいました・・・羨ましい。
しかし近年、国際共同製作、国内でのアニメーション制作誘致に積極的です。
世界市場を相手にしてきた、すばらしい制作スタジオや制作者たち、安定した流通事業者、TV局、さらに公的なインセンティブが揃ったようです。

駐日英国大使館からのお知らせです・・・
英国のアニメーション産業は「きかんしゃトーマスとなかまたち」や「ひつじのショーン」に代表されるように世界でも不動の人気を博しており、特にCGIやVFXが非常に高い評価を得ています。またゲームなどのデジタルコンテンツ産業で培われた高い制作スキルをもった数多くのクリエーターの活躍によって、マンチェスター、ブリストル、ロンドンなど英国各地の主要制作拠点を中心に、英国のアニメーション産業は活況を呈しています。

このような英国の強みに着目し、すでに多くの海外の企業が英国でアニメーション制作を行ったり英国企業と協業し制作委託を行ったりしています。また、2013年にはアニメーション税控除制度も導入され、英国でアニメーション制作を行うメリットがさらに高まっています。また、玩具やキャラクター商品、音楽関連商品、ゲームソフト、動画配信など、アニメーションから派生する関連ビジネスについても、5億人のEU市場への玄関口という意味で英国への注目が高まっています。

一方、日本もアニメーション、マンガ、ゲームといったコンテンツ産業が好調です。とりわけ日本のアニメーション産業はここ3年連続成長をとげ、拡大基調にあるといわれています。ますます存在感を増す日本のアニメーションの海外展開に、大きな期待が寄せられています。

このような現状を背景に、11月27日(木)駐日英国大使館 貿易・対英投資部は、「英国アニメーションセミナー-日本企業にとってのビジネス機会」と題するセミナーを開催いたします。今後日本のアニメーションの海外展開に向けて、英国というビジネス環境を知っていただく機会となればと存じます。ぜひ皆様にご参加を頂きたく、ここにご案内申し上げます。

■日時:11月27日(木)(10:30-12:45 セミナー、12:45-14:00 ネットワーキングランチ)
■会場:駐日英国大使館(東京・一番町)
■参加:無料 (同時通訳あり)/事前登録制(申込多数の場合、抽選)
■プログラムと登壇者:
  • 英国貿易・投資総省クリエイティブ・デジタルメディア分野スペシャリスト、マーク・リーバー氏 「英国アニメーション産業の概況(仮題)」
  • 英国Factory社ディレクター、Eye Present社ディレクター、ジェネヴィーヴ・デクスター氏 「日英アニメーション産業の考察と日本企業にとってのビジネス機会(仮題)」
  • KPMG税理士法人 マネージャー 税理士、福田隆氏 「英国クリエイティブ税控除制度について(仮題)」
  • トーマツベンチャーサポート株式会社 エンターテイメント・テクノロジーセクター事業統括 公認会計士、 上森久之氏「クリエイティブ企業にとっての英国のビジネス環境について (仮題)」
■参加申込:登録フォームにより、11月24日(月)までにお申し込みください>>
■問い合わせ先:駐日英国大使館 貿易・対英投資部 町井・宮本・マクティア ukti-ict.tokyo@fco.gov.uk


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(5)フランスアニメーション映画祭、112月6日、7日、20日、21日

ヨーロッパ一のアニメーション大国、フランスからも特集上映があります>>
 

Folimageのコマ撮りアニメーションのヒット作「レオンとメリー」シリーズ全4話を日本語吹き替え/字幕版で一挙公開します。
第1話「冬のレオン」と第2話「春のメリー」はNHK BSで放送され、人気を博しました。
第3話「夏のボニファシオ」と最終話「秋のプーニョ」は日本語字幕版で、日本初公開。
詳しくは、次回HNewsで!



コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット