オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。
堤大介、ロバート・コンドウ両監督の『ダム・キーパー』がオスカーとれず、残念でしたね

先週の欧州文化首都8都市プレゼンテーション&交流会にいらした方もいたようです。
各都市の個性が表れたプレゼンで、それぞれどのような文化首都年をするか、とても楽しみです。
日本のアーティストたちも、予定数を上回る参加で、プレゼン後は熱心に売り込みをされていました。(わたしはチェコのお菓子を堪能しました)。
欧州文化首都は毎年複数指名され、都市の責任でさまざまな文化イベントなどが展開されます。
日本では、名だたる企業がサポートするEU・ジャパンフェスト日本委員会事務局が、文化首都の日本関連イベントを成功できるよう日本のアーティストらとのネットワーキングを助けたり、アーティストの派遣を助成したりしています。
ご興味ある方は、EU・ジャパンフェスト日本委員会事務局>>

EU関連、次はアニメーションです。
6回目となる「Asia-EU Cartoon Connection(アジア-EU カートゥーン・コネクション)」が4月27日~30日、韓国・済州島で開催されます。
日本は13年、14年とプロデューサーが参加され、活発な交流をされました。
まだ国際共同製作は出ていませんが、「日本とは異なる、海外のアニメーション市場のトレンド、視聴者・観客の好みが分かる」と、グローバル市場を目指す方々には好評でした。
1日半で1000以上が組まれる、一対一面談は壮観です。

韓国の3DCGアニメーションがスゴイことになっています。
21日に封切られた、韓国・カナダ・米国合作の『ナッツジョブ サーリー&バディのピーナッツ大作戦!(The Nut Job)』は世界累計1億1300万米ドル(約140億円)を超し、主幹のRed Rover社は韓国映画の海外興行収入の記録を更新したとか。
韓国は子ども向けエデュテインメントでも海外ヒットを出し、キャラクターライセンシングの国際展開も成功し、スタジオの勢いに圧倒されました。
昨年のレポートを映像新聞で連載しています>> 

韓国の制作会社は下請け・受注だけなんて思いこんでいたら、時代遅れ。
昨年から始まった「Cartoon Connection Awards」は、EUのプロジェクトピッチ「Cartoon Forum」(TVシリーズ)や「Cartoon Movie」(長編)の事前選考となります。
韓国の2社が選ばれ、EUのプロデューサーしかプロジェクト提案できなかった「Cartoon Forum」(※)にオリジナルアニメーションを携え、乗り込むそうです。

EU諸国もラテンアメリカも、そしてアジアも自国アニメーションが質量ともに発展し、「わざわざ日本からアニメを買わなく」なっています。海外で放送や公開、配信するには、Red Rover社のように国際共同製作で足場を築く。
それが、グローバル市場の定石になりつつあります。

Asia-EU Cartoon Connection 2015で、信頼できるパートナーを見つけ、グローバル市場へ乗り出しませんか?

参加締切は、3月9日(月)

開催概要と申込先>> 

(※) Cartoon Forumには毎年 900名近くの業界人が集い、事前選考されたTVアニメーションへの共同製作、出資、放送・配給などを話し合います。これまでに600近いプロジェクト (延べ製作予算20億ユーロ)がピッチされ、ヨーロッパやグローバル市場への道を開きました。ピッチされた企画の三分の一以上が資金を調達して制作に至るという、アニメーション界屈指のビジネスイベントです。Cartoon Connectionがアジアでは事前選考の場となっています。

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