オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

ソメイヨシノの花吹雪と雪。4月に雪が降りました。関東で17年ぶりとか。寒かったですね。

Asia- EU Cartoon Connection(アジア-EU カートゥーン・コネクション)などを運営する、EUのCARTOONから新しいビジネスネットワークイベント「Cartoon 360」開催(6月1日~3日)の案内が届きました。
アニメーション+クロスメディアの国際共同製作のプロジェクトピッチとネットワーキングを目的に、EUのプロたちがスペインのバルセロナに集まるそうです。
今回は22のプロジェクトがピッチされます>> 
日本からもEU諸国で、クロスメディアで成功したいプロデューサーご参加ください、とお誘いです。
EUのプロジェクトに参加してグローバル展開したいインベスターも大歓迎です!
詳しくは公式サイト>>
ご不明なことがあれば、オフィスHもサポートさせていただきます。

(1)Annecy 2015 コンペティション・ノミネート作品発表
(2)Tiny Inventionsの新作ショート『Perfect Houseguest』
(3)フランスの海外県レユニオンでも、アニメーションで長編ドキュメンタリー制作中
(4)デジタルえほんの制作・共有が誰でも簡単にできる無料ツール「FlyingCat」

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(1)Annecy 2015 コンペティション・ノミネート作品発表

6月15日から開催されるAnnecy 2015(アヌシー国際アニメーション・フェスティバル)のコンペティション・ノミネート作品が発表されました。 
短編、学生・卒業制作、テレビ(シリーズ、単発)、コミッションドフィルム(公共CFなど)と、out of competisionの各部門>>

短編部門では、日本から坂元友介さんの『The Night of the Naporitan』がノミネート。
そして、フランスを拠点に活動されている瀬戸桃子さんの『PLANET Σ』も本選に登場です。
坂元さんは学生時代の作品を下北沢トリウッドで2008年に特集上映して以来、早く次回作を見たいと思っていました。新作が楽しみです。
瀬戸さんの『PLANET Σ』は拠点としているフランスからの出品扱い。ベルリン国際映画祭でアウディ賞を受賞されているそうです

学生・卒業制作部門に3作品、『I Can't Breathe』(木畠 彩矢香さん-多摩美術大学)、『Master Blaster』(冠木 佐和子さん-多摩美術大学)、『月夜&オパール』(シシヤマザキさん-東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻)、コミッションドフィルムに1作品、水江未来さんと中内友紀恵さんの『Shugo Tokumaru "Poker"』がノミネートされました。

フェスティバル事務局によると、今年は95ヶ国から2600本以上の応募があったそうです。
短編部門には、Off-Limitsカテゴリーの10本を含め53作品(うち30%が女性監督作品)、out of competitionには33本が選ばれ、フランス、ドイツ、カナダの作品が最も多いそうです。
学生・卒業制作部門には49本、テレビとコミッションドフィルムに64本が選ばれました。
期間中、40か国の新作が上映されるそうです。
ノミネート作品の選考(一次選考)は例年どおり、フェスティバル・アーティスティックディレクターのMarcel Jeanさん、フェスティバルを運営するCITIAのLaurent Millionさん、Yves Nougarede さん、Sebastien Spererさんが行なっています。フェスティバルの審査委員は後日発表されます。
そして、年々楽しみが増す、長編部門は4月末発表予定です。

一昨年から改修工事をしていた、市民劇場Bonlieu(ボンリュ)が昨年11月にリニューアルオープンしました
今年はフェスティバルのメイン会場も戻ります。1年ぶりにアヌシーへ行こうかしら・・・と考えています。



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(2)Tiny Inventionsの新作ショート『Perfect Houseguest』

現在は米国を拠点とする、桑畑かほる(Ru)さんがマックス・ポーターさんとユニットを組むTiny Inventionsが新作ショートを完成させたそうです。
前作『Between Times』(2014年)もじわじわと世界のフェスティバルでの評価が高まっているようです。

新作『Perfect Houseguest』は軽快な音楽に乗って、こまこま動く、かわいいネズミくんが大活躍。
1分35秒と短いながら、お二人のCG技法と細かな作業の結晶です。
『Perfect Houseguest』をご覧ください>> 

イメージ 1
(c) Tiny Inventions



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(3)フランスの海外県レユニオンでも、アニメーションで長編ドキュメンタリー制作中

アングレームの国際マンガフェスティバルで有名な南西フランスのポワトゥー=シャラント地域圏(la Region Poitou-Charentes et le Departement de la Charente)から、地域が制作支援している長編アニメーションの情報が届きました。

制作しているのは、フランスの海外県レユニオン(インド洋の島)にある制作会社Tiktak Production
実話を元に、植民地時代の奴隷の抵抗を描いた『L'Affaire Furcy』。
内容もCGの表現も意欲的な長編になりそうです。完成が楽しみです。
『L'Affaire Furcy』のトレーラー>> 

この『L'Affaire Furcy』もピッチされた、EUの長編アニメーションのプロジェクトピッチ「Cartoon Movie」は3月にフランスのリヨンで開催され、750名ほどのプロが参加しました。
60のプロジェクトがピッチされ、今年も豊作だったよう です>>
ドキュメンタリー、ノンフィクション、大人向けも目を引きます。子ども向けだけじゃないアニメーションが海外でも広がっています。



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(4)デジタルえほんの制作・共有が誰でも簡単にできる無料ツール「FlyingCat」

デジタルえほんという会社からメルマガで届いた情報です:
(株)デジタルえほん(本社:東京都台東区、代表取締役社長 石戸奈々子、以下「デジタルえほん社」)は、ソウルに拠点をかまえるBookjam Co., Ltd.(本社:韓国ソウル、代表取締役社長 チョ・ハンヨル、以下「Bookjam」)が展開するデジタルえほんアプリ制作ソフト「FlyingCat」日本語版の共同開発ならびに流通をオフィシャルパートナーとして取り仕切る運びとなりましたのでご報告致します。

デジタルえほん制作ツール「FlyingCat」は現在、世界140ヶ国のクリエイターが利用し、様々な種類のインタラクティブコンテンツを、驚くほど簡単に作ることができるツールです。
プログラミングの技術がなくても、FlyingCat を使えばデジタルえほんをはじめ、小説、教材、カタログなどのオリジナル作品をiOSやAndroidのアプリとして配信することが可能です。シンプルな仕組みながら、アプリ内の様々なアクションやアニメーションの追加など制作の幅を広げる機能を十分に用意しています。
また、FlyingCatはMac版とWindows版両方で用意しており、無料でダウンロードすることが可能です。

デジタルえほん社では、子ども向けデジタルコンテンツの制作や開発の他、国際デジタルえほんフェアデジタルえほんアワードなど、新しいデジタル表現手法である「デジタルえほん」の開拓と発展を目的とした活動を行っています。
今回の日本語版FlyingCatの展開は、広くデジタルコンテンツの普及に繋がり、未来のデジタルえほん作家を育むきっかけになれば幸いです。今後はデジタルえほんアワードや、デジタルえほん制作講座、ワークショップなど、さまざまなコラボレーションを展開して参ります。

FlyingCat 公式サイト(日本語)>>
■問合せ先:株式会社デジタルえほん 担当:髙木 flyingcat@digitalehon.net

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