オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

WAT 2016 世界のアニメーションシアター、オスカーノミネート作品から社会派ドキュメンタリーアニメーションまで、ヨーロッパ+ブラジル+アメリカの監督たちの共演:
http://www.wat-animation.net/
東京・下北沢トリウッドでの上映は29日(日)まで。昼の回上映のみです。お見逃しなく!

6月4日(土)、京都・立誠シネマプロジェクトでの上映スタート
『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』坂本一也監督、京都精華大学国際マンガ研究センター研究員のユースギョンさんとスペシャルトークイベント開催決定>>

前回お伝えした「花開くコリア・アニメーション2016 名古屋」は、5月28日、29日開催。
見応えある韓国のショートアニメーションのラインアップから、おススメをご紹介します。

プログラム<色彩の中の秘密>は、映像もストーリーも彩豊かな10本
Colors in the Subway』は、初めて独りで地下鉄に乗る男児の心を、同乗する大人たちの色で表現。墨色から温色へ変えていく、楽しい演出。
200年以上く前に生きた、朝鮮王朝第22代王の正祖と貧しい少年のそれぞれの亡父への孝心を、朝鮮民衆の喜びや哀しみを謳いあげるパンソリと朝鮮王室儀軌(王室の絵画記録)風の映像で描く『Little King』には感心。
韓国では、正祖の父で不遇の死を遂げた荘献世子を映画やドラマで度々描いています。ショートアニメーションにも、このような歴史題材が取り上げられるのは、正祖ファンとしては嬉しいです!

<土居セレクション 懸命に生きる>は、土居伸彰さんがセレクトした、「人間のエモーションを凝縮・拡大して描くこともまた、短編アニメーションにとっての可能性」を楽しめる9本
圧巻は、共依存する母娘を巨大な繭・蛾で描く『』。
ヨ・ウナ監督の画力、演出力はスゴイ。韓国アニメーションの羽ばたきを予感させる才能!

Johnny Express』は、宇宙宅急便のだらしない配達員に翻弄される、哀れな極小宇宙人のお話。
本作を見たハリウッドから監督にオファーがあったのも肯ける。
アフタヌーンクラス / Afternoon Class』もハッハッハ!な爆笑ショート。
オ・ソロ監督のたいへん優れたアニメーション技量が・・・なんて聞いているうちに、ランチ後の猛烈な睡魔が襲う。学生でなくても、わかる!わかる!

名古屋での「花コリ」は5月28日と29日の2日間。韓国の若手アニメーションの実力をご堪能ください!

花コリ2016名古屋会場の開催に協力されている、シネマコリアの西村さんの解説を含めたお知らせメールです。

今回は、充実のゲスト・トーク四連発。
 来日ゲスト、キム・ヘミ監督の短編『Little King/舟橋伝』は、朝鮮王朝第22代国王・正祖(チョンジョ)が、宮廷闘争に敗れ米櫃の中で憤死した父・思悼世子(サドセジャ)の墓を詣でる際、漢江(ハンガン)に舟を並べて臨時の橋を造ったという故事を元に、ある少年の親孝行を描いた作品。伝統芸能パンソリの調べ豊かな韓国式ミュージカル・アニメーションでもあります。
 パンソリを題材にした韓国映画は現在センチュリーシネマで『花、香る歌』が公開中。また、思悼世子(サドセジャ)の米櫃事件を描いた宮廷ヒューマンドラマ『王の運命(さだめ) ―歴史を変えた八日間―』が、6/4(土)よりシネマスコーレにて公開されます。
 江戸時代、将軍と朝鮮通信使が渡河する際、木曽川には日本最長の「舟橋」が造られ、そこを渡る朝鮮通信使を見物するため大群衆が集まったとか。尾張地域ともご縁のある『Little King/舟橋伝』、どうぞお見逃しなく。

 ブラジル・アニメーション『父を探して』に続き、配給作『明日の世界 ドン・ハーツフェルト作品集』 http://nd2267.wix.com/tomorrow が、東京シアター・イメージフォーラムで公開中のニューディアー代表、土居伸彰さんは土曜来場。韓国アニメーションの魅力についてたっぷりとお話しいただきます。

 短編小説を映画化した長編『そばの花、運のいい日、そして春春』のトークでは、ゲストの李孝心先生の発案により驚きの企画が。文学とアニメーションの魅力が複合的に体感できるトークになりそうです。

 毎年恒例、韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)のスタッフによるトークですが、今年はニューフェースが来日します。日本語ペラペラのチェ・ユジンさんとは一味違うトーク。どんな人物が来日するのかご期待下さい!

 それでは、5/28(土)・5/29(日)両日、愛知芸術文化センターでお待ちしております。



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