オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

WAT 2016 世界のアニメーションシアターのイベントで京都にお邪魔しました。
京都・関西で独創的な活動をされている、『彼女と彼女の猫-Everything Flows-』の坂本一也監督(ライデンフィルム京都スタジオ)、そして京都精華大学国際マンガ研究センターのユースギョンさんと、未来志向のトークをさせていただきました。
同じく関西を拠点とする、アニメーション作家の鋤柄真希子さんと松村康平さんも上映とトークイベントにいらしてくれました。

トークでは、お二人とも専門家の視点でWAT 2016のセレクション作品を評してくれました。
坂本さんは、『触感のダンス』に「日本のアニメのコマ落ち技法を見つけて、日本のアニメの動きとの融合」を感じたそうです。
坂本一也さんのトークイベント(6/11):信念を持って、関西から新しいアニメーションを作り出す>>
ユーさんは、『ビトイーン・タイムズ』を「日本的と」感じたそうです。なぜなら、作品(主人公の鳩時計)と“自分”(観客)との距離感を縮めるモノローグが舞台回しとなり、それは日本のアニメと共通するからとか
ユーさんのトークイベントのレポートも、まもなくアップします!

京都・立誠シネマプロジェクトでのWAT 2016は、24日(金)までです。どうぞお見逃しなく!

キャラクター開発とこま撮りアニメーション制作会社、ドワーフがAmazonプライム・ビデオに提供する『ワクワクこまちゃん(仮題)』(英語題:The Curious Kitty and Friends)シリーズの第1話(日本語版)を視聴しました。
白目がある大きな目、スタイルも良くなった、こまねこちゃん。ちょっと勝気な感じで、英語でおしゃべり!
日本版とキャラクターは違いますが、ドワーフ制作陣の「こまねこ」への思いが伝わり、海外向けリメークの成功例になる、と直感しました。大成功を祈っています。
Amazonプライム・ビデオ視聴はこちら>>
 
バルセロナで開催されたCartoon 360(5月30日~6月1日)は、今年も意欲的なクロスメディアの新プロジェクト25本がピッチされ、ヨーロッパのプロ180名以上が参加。活況だったようです
そして9月には、CARTOONが主催するテレビアニメーションのピッチイベントCartoon Forumがツールーズで開催され、800名以上のアニメ業界プロが集結するでしょう
韓国で5月に開催されたCartoon Connection 2016で、ヨーロッパのテレビ局が選ぶCartoon Connection Award受賞プロジェクトが、Cartoon Forum 2016でピッチされます
今年も、韓国から3プロジェクト(下記)が選ばれ、ヨーロッパ進出を目指してピッチします・・・日本のプロデューサーは、5億人のEU市場へのスプリングボードとなるCartoon Connectionに不参加でした
  • Bellboy Luke: 子ども向け3DCGアニメーションシリーズ(11分x52話)、製作:Anyzac(韓国)
  • Slow Slow Sloth NEUL: ファミリー向けメディアミックスシリーズ(2分30秒x52話)、製作:J.Bugs(韓国)
  • Tori’s Adventure: 子ども向け2DCGアニメーションシリーズ(11分x52話)、製作:Tori Design(韓国)
Cartoon Forum 2016でピッチされる、80プロジェクト>> 

Annecy 2016は18日に閉幕し、本選に残った日本の作品はいずれも受賞を逃しました
すでにフランスで公開されている『バケモノの子』が屋外上映され、細田守監督人気はアヌシーで健在。
Work in Progressでは、片渕須直監督の『この世界の片隅に』(16年10月日本公開、アニメーション制作:スタジオMAPP)が発表され、海外メディアVarietyも片渕監督に注目を寄せたようです>>

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット