オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。


イメージ 1発表会では、ニッポンノルディック2017に参加したニコラス・グアリンさん(東京藝術大学映像研究科博士後期課程/フィルムメーカー、脚本家)が昨年のレジデンスでの活動を紹介しました。
参加者、ゲスト講師、地元のプロデューサーやクリエイターらと活発な交流があり、刺激的な環境で充実したレジデンスだったとのこと。
ニコラスさんとパートナーの齋ジュリア愛さんのアニメーション/トランスメディア企画「りんりん きりん(Ring Ring Kirin)」はアヌシー国際アニメーションフェスティバル賞を受賞し、現在ニコラスさんとジュリアさんは今年のアヌシーMIFAでピッチする準備を進めています。
また、
「Toto's House」でSunny Side of the Doc賞を受賞した劉新新さん、そして下田賢祐さんも駆けつけてくれました。

日本とスカンジナビア諸国とのクリエイティブな関係を強める「ニッポンノルディック2018」参加者募集
滞在型の企画開発スキルアップトレーニングとピッチセッション
デンマークで最短15日間/最長28日間のアーティストインレジデンス
オンライン募集締め切り 5月15日


イメージ 2デンマークのアニメーション・ワークショップ(The Animation Workshop|VIA、以下TAW)は、日本とスカンジナビア諸国のクリエイターを対象にスキルアップトレーニングと国際協働の機会を高めるため、滞在型プログラム「ニッポンノルディック - ユニバース・アクセラレータ(NipponNordic Universe Accelerator、以下ニッポンノルディック)」を実施いたします。

TAWは、アニメーション、ビジュアリゼーション、グラフィック・ストーリーテリング(漫画)のスカンジナビア、ヨーロッパ有数のトレーニングセンターとして知られています。

TAWが主宰するニッポンノルディックは昨年に続く2回目の実施で、1回目の実績を反映した今回は、より柔軟なプログラムとなっています。参加者がヨーロッパでの経験と人脈を広げるとともに、各自の企画をプロデューサー、パートナー、インベスター(プロジェクトの出資者)の期待にマッチするようにデベロップメントするのを支援します。
参加者は実務経験豊かなゲスト講師などの支援・指導を受けながら、ビデオ/モバイルゲーム、アプリ、テレビ/ウェブのアニメーション、ドキュメンタリーアニメーション、シリアスゲーム、VR/AR/トランスメディアコンテンツなどの世界観、ストーリー展開や企画書をデベロップメントでき、それぞれの目標に近づけるでしょう。

ニッポンノルディック2018の実施概要

● 参加者は本年9月にデンマークのヴィボー市に滞在し、TAWの多文化的でクリエイティブな環境で、各自の世界観、ストーリー展開や企画書をデベロップメントできます。

※ 最短のレジデンス期間は9月10日~24日の15日間です。
9月3日~9日(1週目)
海外レジデンス初心者向け有料オプション。ヨーロッパの業界で活躍する講師がデベロップメントに役立つ講義やピッチ準備トレーニングを行います。

9月10日~21日(2・3週目)
基本レジデンスで、参加者はそれぞれの企画をデベロップメントします。1-pager(ワンページャー)とプレゼンテーション・パッケージを作成します。ゲーム企画であればプロトタイプ作成も可能です。

9月24日~30日(4週目)
9月24日のピッチセッションで、参加者は企画をプレゼンします。同時開催のヴィボー・アニメーションフェスティバルに集うプロや、ニッポンノルディックのピッチ審査員が各企画を評価し、個別ミーティングで市場投入に向けたアドバイスなどを行います。
レジデンスの延長を希望する参加者は9月30日まで延長でき、企画のブラッシュアップを図れます。
●ピッチで優秀プロジェクトに選ばれると、提携する映画祭やビジネスイベントでピッチが行えます。
●応募条件: プロのクリエイター(アーティスト、アニメーションの演出・監督、ゲームデザイナー、コンセプトアーティスト、脚本家など)。日本人、デンマーク人、あるいは外国籍でも日本、デンマーク、ノルディック諸国に長期滞在し、プロとして活動していれば応募できます。中級程度の英語力が必要です。その他の条件はウェブサイトでご確認ください。
●募集人数: 16名。日本とデンマーク/ノルディック諸国から各8名を選考する予定です。
●選考: 申し込み時にプロジェクト案を提出していただき、英文申込書と6月に行うインタビューで選考します。6月31日までに参加者を決定する予定です。
募集期間: 本年3月1日~5月15日。(オンライン申し込み。要項はウェブサイトでご確認ください
●参加費: 2週目以降の基本レジデンスは航空券と宿泊費を含む参加費無料です。1週目のオプションプログラム参加は有料です。

ニッポンノルディック2018のメンター制

ニッポンノルディックはメンター制を導入します。アニメーション、ゲーム、ニューメディアコンテンツの事業化を支援するインキュベーションセンター、Arsenalet(アーセナレット)のエキスパートやヴィボーで起業したプロデューサーらがメンター(相談相手、助言者)として参加者を支援します。
アーセナレット内に参加者それぞれの作業スペースが設けられる予定で、参加者は常にメンターやアーセナレットの起業家、クリエイターと接しながら、独自のアイデアをさまざまな市場に向けた企画にまとめられるでしょう。
オンラインゲームの事業化を支援する、Arsenalet Game Incubation(アーセナレット・ゲーム・インキュベーション)もあり、参加者の企画のゲーム化への助言や支援を行えるエキスパートが常駐します。

アーセナレットは2012年に設立され、これまでにそこで起業し、成功している制作会社には、世界歴代ダウンロードランキング4位/2017年のダウンロード数1億9000万のモバイルアプリ「Subway Surfers」のSYBO Games(シーボゲーム)、オスカーノミネート作『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』をトム・ムーア監督と共に制作したNørlum(ノーラム)があります。
ヴィボーでは、アニメーションやゲーム分野で起業するディレクターやプロデューサーが続々と出ています。

同じ敷地にあるTAWは学生や講師、オープンワークショップのアーティストらの半数が外国人という多文化、国際的な環境で、TAWに集うプロたちとの交流も大いに刺激となるでしょう。

詳しくは公式サイト>>