オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

超大型台風10号が接近する日本列島はお盆休み。
あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」への開催妨害と中止決定-京アニ大惨事を彷彿とさせる卑劣な脅迫や芸術表現に対する検閲の可能性や補助金の政治利用につながりかねない政治家の介入に暗澹たる気持ち。

8月15日、韓国は「光複節(日本の植民地支配から主権を取り戻した解放記念日)」。わたしも、生まれ育った「日本」が犯した過ちを繰り返さないために、日本の歴史を振り返ります。

(1)WAT 2019 京都・出町座、9/1トークで映画パブリシストの岸野令子さんが「”生きづらさ”に挑む、韓国の女性監督」を語る
(2)WAT 2019 神戸9月8日、姫路9月23日の上映とトーク決定
(3)若手アニメーション作家支援プロジェクト「HAG2019」、「横浜賞」2部門募集開始、〆切9月16日
(4)映画『プリズン・サークル』から考える暴力の連鎖|コミュニティ|メディア(特別試写とシンポジウム)、9月23日
(5)「花開くコリア・アニメーション2019+アジア」名古屋会場、過去最高の動員、『フェルーザの夢とともに』監督夫妻のティーチイン成功


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(1)WAT 2019 京都・出町座、9/1トークで映画パブリシストの岸野令子さんが「”生きづらさ”に挑む、韓国の女性監督」を語る

WAT 2019 女性監督ドキュメンタリー・アニメーション巡回第2 弾 京都・出町座(8月31日~9月13日)の2日目、9月1日のトーク「”生きづらさ”に挑む、韓国の女性監督」が決定しました。
映画『金子文子と朴烈』ヒットの仕掛け人映画パブリシスト・岸野令子さんが、韓国のフェミニズム再起動現象を読み解きます

WAT 2019では、朝鮮半島の分断の狭間に生きる人々、労働争議に立ち上がる女性、自身が受けた父親の暴力、ペットロスや儒教の揺らぎ、そして小説「82年生まれ、キム・ジヨン」に通じる<生きづらさ>・・・多様なテーマをそれぞれの感性で描く、韓国のドキュメンタリー・アニメーション8本を上映します。
岸野さんのレクチャーでは、<生きづらさ>をヴィジュアルに発信する彼女たちの背景に迫ります。

初日8月31日の特別ゲストは、漫画家の竹宮惠子さん
少女マンガを変革する“カウンター"と自他共に認める竹宮惠子さんに「道を拓くエネルギー」を伺います。
竹宮さんは国際交流基金の招きで8月下旬に渡英され、大英図書館で開催されるシンポジウム「What is Manga」に参加され、老舗書店フォイルズでアーティストトークされます。WAT 2019トークでは、英国での反響などもお話いただけるでしょう。

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(2)WAT 2019 神戸9月8日、姫路9月23日の上映とトーク決定

WAT 2019巡回第3弾と第4弾は、Animation Runs!と共催で兵庫県へ行きます!
Animation Runs!は、アニメーション上映という、多種多様な文化、思想、価値観に触れ合う場を提供し続け、4周年を迎えます。WAT 2019を記念企画に選んでいただき、たいへん嬉しいです!!

■ Animation Runs! in 神戸 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』
2019年9月8日(日) 14:00~(約2時間)
三宮・サンセイドウギャラリー
★上映後トークゲスト:映画パブリシスト、岸野令子さん

■ Animation Runs! vol.48 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』
2019年9月23日(月・祝)
姫路・ブックカフェギャラリーQuiet Holiday
★トークゲスト:チェコ語文学・ドイツ語文学翻訳家、劇作家、島田淳子さん

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(3)若手アニメーション作家支援プロジェクト「HAG2019」、「横浜賞」2部門募集開始、〆切9月16日

HAG(ハンドメ イド・ アニメ ーショ ン・ グランプリ )は、ロボット社が行うアニメーショ ン作家の育成・ 支援を目的と したコンテストで、6回目となります。
今年は、横浜の魅力を伝えるプロモーショ ンアニメの作品案を募集し、「横浜賞」の「水道部門」と「交通部門」の受賞作品を選定。
受賞者には制作費と、ロボット社のプロデュースで映像化の機会が与えられ、「水道部門」 は完成作品(アニメーション動画) が首都圏 25 館(予定)のイオンシネマなどで上映され、 「交通部門」 は市営交通媒体(市営地下鉄)などで上映されるそうです。

募集〆切は9月16日。
詳しくは公式サイト> https://www.robot.co.jp/special/hag/



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(4)映画『プリズン・サークル』から考える暴力の連鎖|コミュニティ|メディア(特別試写とシンポジウム)、9月23日

坂上香監督(NPO out of frame代表)が取材許可交渉に6年間を費やした、日本初の刑務所ドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』の特別試写とシンポジウムが、9月23日(祝)に早稲田大学で開催されます。

映画の舞台となった刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」では、「回復(治療)共同体」が導入されています。
「回復(治療)共同体」とは米国で興った「Therapeutic Community(TC)」で、先駆的なNPOアミティが運営する、受刑者を主体にした 〈語り合う〉プログラムが注目されています。
日本では不可能と言われたTCを導入する「島根あさひ社会復帰促進センター」に2年間カメラを入れた、坂上監督渾身の映画が完成しました。

映画の一部には、若見ありささんの砂絵アニメーションが取り入れられ、日本ではまで珍しいドキュメンタリー・アニメーションとなっています

シンポジウムでは、米国のAmity Foundationの創設者と代表も登壇し、日本でも過熱する犯罪報道や排除傾向が強まる社会のなかで暴力へ向き合う策を参加者と考えるそうです。

『プリズン・サークル』について> 

特別試写会とシンポジウム参加には事前申込が必要です。一般申込定員100名、先着順で定員に達した時点で締め切ります。
お問い合わせ先 outofframe@jcom.home.ne.jp

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(5)「花開くコリア・アニメーション2019+アジア」名古屋会場、過去最高の来場、『フェルーザの夢とともに』監督夫妻のティーチイン成功

花開くコリア・アニメーション2019+アジア」名古屋会場を運営する、シネマコリアの西村嘉夫さんから10回目となった「花コリ」名古屋が過去最高の総観客数で200人を超えたと報告が届きました。

WAT 2019で上映中の『フェルーザの夢とともに』は大変好評で、一回上映当たりの観客数は過去最多タイでほぼ満席。監督Q&Aでは次から次へと質問が飛びだし、キム・イェヨン、キム・ヨングン監督夫妻のお人柄もあり、花コリ名古屋のティーチインとしては史上最高の満足度だったのではないかと思います、とのこと。
『フェルーザの夢とともに』監督トーク録> 

以下、西村さんのレポートより
『ラブ・スパーク』の共同監督キム・ミョンジュさんのトークは、120枚ものスライドと動画で制作過程の全てを紹介するもので、お客様からは「花コリ史上最高のプレゼン」との評をいただきました。
アニメーション制作を志しているであろう学生さんがひたすら写真を撮り、プレゼンそのものを記録されていたのが印象的でした。
『ラブ・スパーク』監督メイキングトーク録>
 

愛知淑徳大学の学生さんによる字幕や通訳も2年目を迎え、そのクオリティがぐんと上がったように感じます。キム監督夫妻の存在がフェルーザの人生の大きな転機になったように、花コリが学生の皆さんの人生選択の何かのきっかけになるのであれば、それに勝る喜びはありません。

花コリ名古屋会場フォトレポート>
 

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