オフィスH  誠信の交わり

オフィスH(オフィスアッシュ)のブログです。世界から、豊かな物語を紡ぐ個性的なアニメーション映画や独立系作家に役立つ情報を紹介します。

European Audiovisual Observatory欧州連合(EU)の支援を受ける汎欧州組織、European Audiovisual Observatoryはコロナ禍中にある欧州の状況をメールニュースで頻繁に伝えてきます。
3月時点のEUと各国のコロナ禍対策は一覧になっています。

各国の対応はまちまちで、制作支援に近いものもあります。
ドイツは、直接的な経済支援、損失補償に積極的なことが分かります。
フランスも損失補償を始めています。フランスの映像文化産業には失業補償に近いセキュリティネットを業界自体が構築しているため、このような緊急事態でもインディペンデントはある程度の補償がされています。今回の緊急対策は、イベントやプロジェクトの中止や延期に対する補償。従来からある制作支援(プリプロダクションも含まれます!)は盤石。

一方、EUのアニメーション業界人が参加するCARTOONは、財政力が要る直接的な経済支援ではなく、ピッチイベントの延期などで対応しつつ、粛々と使命を果たそうとしているようです。

「クールジャパン」を喧伝する、日本の経済産業省、そして「この困難を乗り越え、ウイルスに打ち勝つために、文化庁長官として、私が先頭に立って、これまで以上に文化芸術への支援を行っていきたいと考えています。 明けない夜はありません!今こそ私たちの文化の力を信じ、共に前に進みましょう」と、宮田長官が応援ポエムを発表した文化庁(*1)と文部科学省は、インディペンデント(*2)とどのように共に歩み、「日本の文化」をコロナ禍から守るのだろうか・・・。

*2)企業・組織に属していようといまいと、クリエイティブな活動をする人たちをわたしは「インディペンデント(独立系)と捉え、この呼称を敢えて使います。


コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット